二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(建築計画) 問23
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問題
二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(建築計画) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 接地工事の種類は、接地工事の施設方法、接地抵抗値及び接地線の太さに応じて、A種、B種、C種の3種類である。
- 建築物の受電電圧は、電気事業者から電気の供給を受ける場合、一般に、契約電力により決定される。
- 受変電設備における進相コンデンサは、主に、力率の改善を目的として使用される。
- 中小規模の事務所ビルにおいて、電灯・コンセント用幹線の電気方式には、一般に、単相3線式100V / 200Vが用いられる。
- 分電盤の二次側配線距離が長くなると、電圧降下のため配線サイズを太くする必要があるので、分電盤は、電力負荷の中心に配置することが望ましい。
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この過去問の解説 (2件)
01
電力用の接地(アース)は、高圧用のA種から低圧用のD種の4種類があり接地線や抵抗値の違いで決定します。
このほか、通信用のアースや雷防護用アースがあります。
2. 記述は正しいです
一般の従量電灯契約では単相100/200Vを直接引込んで利用します。
ビルなどで高圧電力契約する場合は三相6,000Vで引き込み、キュービクルで受変電をして利用します。
3. 記述は正しいです
交流で用いる電力は計算値よりも実際のエネルギー損失が生じています。
進相コンデンサは、交流の電流を交通整理することで実エネルギーを計算値に近づける装置です。
4. 記述は正しいです
低圧引込では、このほか工場等の動力用の三相3線200Vや三相4線の400Vがあり、用途や需要に応じて決定します。
5. 記述は正しいです
配線距離が長くなるとエネルギー損失も大きくなるので、配線計画は効率的に給電できるように検討していきます。
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02
1.誤りです。
接地工事には、A種、B種、C種、D種の4種類があります。
対象施設や接地抵抗値によって種類が分けられます。
2.正しいです。
契約電力(ワット)によって受電電圧(ボルト)は決まります。
住宅等の小規模は建築では100Vまたは200Vの電圧で引き込みます。
3.正しいです。
力率とは、電力会社からの電力を有効に使っている割合のことです。進相コンデンサを使用する目的は、力率を改善し、電力損失を削減することです。
4.正しいです。
単相3線式100V / 200Vとすることで、同一回路から100Vと200Vを取り出すことができます。中小規模の事務所ビルや住宅等に用いられます。
5.正しいです。
記述の通り、電圧降下を避けるために、分電盤は電力負荷の中心近くとし、操作や点検が行いやすい位置に配置することが望ましいです。
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