二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科3(建築構造) 問24

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科3(建築構造) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物に用いられる高分子材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 積層ゴムは、薄いゴムシートと鋼板とを交互に積層接着したもので、免震支承に用いられる。
  • 硬質塩化ビニル樹脂は、耐久性に優れることから、雨樋(どい)などの配管材に用いられる。
  • エポキシ樹脂は、接着性が高く硬化収縮率が低いことから、コンクリートのひび割れ補修に用いられる。
  • 押出法ポリスチレンフォームは、耐火性に優れることから、延焼のおそれのある外壁下地に用いられる。
  • シアノアクリレート系接着剤は、被着体表面の微量の水分と接触して瞬間的に硬化することから、迅速な作業が求められる場合に用いられる。

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この過去問の解説 (2件)

01

1. 記述は正しいです
 積層ゴムは別名免振ゴムといい、地下ピットの柱に挟み込む形でセットされます。
建物と基礎が別体になるので、地震エネルギーの一部を積層ゴムが吸収する役目をしています。

2. 記述は正しいです
 雨どいのほかに、給排水管や水道本管の更新で用いられています。

3. 記述は正しいです
 エポキシ樹脂は、樹脂塗料の中でも密着性に富んでいるため、耐水床塗装で扱われたり、コンクリート水槽の保護塗料などに用いられています。

4. 記述は誤りです
 押出法ポリスチレンフォームは、火にかけると溶けてしまいますので耐火性はありません。
防火の構造仕様にするにはグラスウールなどを用います。

5. 記述は正しいです
 シアノアクリレート系接着剤は、瞬間接着剤として知られている材料です。
速乾性は抜群ですが、耐衝撃性や耐熱性は劣ります。

※4.の記述は時事問題に当たります。
 ニュースに触れておくことも忘れないようにしましょう。

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02

1. 正しい記述です。
積層ゴムは、地震時に水平に柔らかく変形し、地震力を建物に伝えにくくします。

2. 正しい記述です。
硬質塩化ビニル樹脂でできた塩ビ管には、厚肉のVP管と薄肉のVU管があり用途によって使い分けます。

3. 正しい記述です。
エポキシ樹脂は、コンクリートのひび割れ補修に使用します。

4. 不適当な記述です。
押出法ポリスチレンフォームは、ボード状の断熱材です。難燃性は有しますが、耐火性に優れるとはいえません。

5. 正しい記述です。
シアノアクリレート系接着剤は、瞬間的に硬化するので、すぐに次の工程に進むことができます。

参考になった数5