二級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科1(建築計画) 問1
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問題
二級建築士試験 令和2年(2020年) 学科1(建築計画) 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、( )内は、所在地を示す。
- 姫路城大天守(兵庫県)は、白漆喰で塗り籠(こ)められた外壁が特徴的な城郭建築最盛期を代表する建築物である。
- 三仏寺投入堂(鳥取県)は、修験の道場として山中に営まれた三仏寺の奥院であり、岩山の崖の窪みに建てられた懸(かけ)造りの建築物である。
- 厳島神社社殿(広島県)は、両流れ造りの屋根をもつ本殿と摂社客(まろうど)神社が主要な社殿で、拝殿、祓殿(はらえどの)、舞台、回廊などで構成された建築物である。
- 旧正宗寺三匝(さんそう)堂(福島県)は、通称さざえ堂と呼ばれ、二重螺旋の連続斜路を有する建築物である。
- 伊勢神宮内宮正殿(三重県)は、神明造りの建築様式であり、全ての柱が礎石の上に立てられている建築物である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は5です。
各選択肢についての解説は以下のとおりです。
1→設問のとおり正しいです。姫路城大天守は小高い姫山頂上にあり、周囲の平地や城下町を見渡すような平山城です。白鷺城と呼ばれることもあります。
2→設問のとおり正しいです。三仏寺は修験道の道場として険しい三徳山を境内とする寺院です。
投入堂は、三仏寺の奥の院で、断崖に懸造で建てられています。
3→設問のとおり正しいです。厳島神社の本殿は身舎(もや)の前後に庇を付けた両流造の形式です。また、宮島の弥山(みせん)を祀るために島の海浜に設けられています。
4→設問のとおり正しいです。旧正宗寺三匝堂は、通称さざえ堂と呼ばれ、二重螺旋通路で上り下りができ、一方通行で巡ることができます。
5→伊勢神宮は神明造で切妻造、平入りですが、柱は円柱で地表面に礎石がないような掘立て柱で、設問のように礎石の上に建てられている建築物ではありません。
よって、誤りです。
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02
三仏寺投入堂や旧正宗寺三匝(さんそう)堂の様に、初出題はありますが、過去問題を、まずしっかりと理解しましょう。
記述の通りで正しいです。国宝であり、平成5年に世界文化遺産となりました。
記述の通りで正しいです。垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられた、美しい建築で、国宝の建築物です。
記述の通りで正しいです。
記述の通りで正しいです。階段のない螺旋状の坂を登っていくと、いつの間にか下りとなっている、回廊があります。
様式は、神明造りで、掘立て柱なので、記述は誤りです。
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03
正解は「伊勢神宮内宮正殿(三重県)は、神明造りの建築様式であり、全ての柱が礎石の上に立てられている建築物である。」です。
正。姫路城大天守は、桃山時代の白漆喰が特徴の城郭建築です。
正。三仏寺投入堂は、懸(かけ)造りの建築物です。
懸造りとは、岩山の崖の窪みについていたり、高低差がある場所に突き出している造りです。
清水寺の舞台なども有名です。
正。厳島神社社殿は、拝殿、祓殿、舞台、回廊などで構成され、海面に浮かんでいるような配置が特徴的です。
正。旧正宗寺三匝堂は、二重螺旋が特徴の建築物で、国の重要文化財に指定されています。
誤。伊勢神宮内宮正殿は、神名造りの建築です。
掘立柱が用いられているため、柱の下に礎石はありません。
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