二級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科1(建築計画) 問4
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問題
二級建築士試験 令和2年(2020年) 学科1(建築計画) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
室内の空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 送風機を給気側又は排気側のどちらかに設ける場合、室内の汚染空気を他室へ流出させないようにするには、排気側へ設ける。
- 室内のある点の空気が、流出口までに達するのに要する平均時間を空気齢という。
- 温度差による自然換気の効果を高めるためには、給気口と排気口の高低差を大きくする。
- 透湿とは、多孔質材料等の壁の両側に水蒸気圧差がある場合、水蒸気圧の高いほうから低いほうへ壁を通して湿気が移動することである。
- JIS及びJASにおけるホルムアルデヒド放散量による等級区分の表示記号では、「F☆☆☆」より「F☆☆☆☆」のほうが放散量は小さい。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
1→設問のとおり正しいです。
送風機を排気側に設けることで、室内が負圧に保たれるため、室内で発生する汚染空気を周囲に漏らしたくないトイレや厨房、浴室などに適しています。
2→空気齢とは建物内に入った取入れ外気が、室内のある点まで到達するのに要する平均時間のことです。設問の説明は空気余命についての説明です。
よって、誤りです。
3→設問のとおり正しいです。
温度差換気とは重力換気ともいい、開口部の高低差の平方根に比例するため、高低差が大きいほど、換気量も多くなります。
4→設問のとおり正しいです。
5→設問のとおり正しいです。
ホルムアルデヒドの発散速度は「F☆☆☆☆」で0.005㎎/(㎡・h)以下、「F☆☆☆」で0.005~0.020㎎/(㎡・h)となっています。
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02
コロナの感染もあり、実務的にも各種換気を求められる状況なので、知識として、理解していることを求められる可能性があります。
換気方法、原理を理解しましょう。
排気側に送風機があることで、他の部屋から、自然給気することになり、対象の部屋の空気は、他の部屋に行くことなく、外に排気されますので、記述の通りで正しいです。
記述の文は、空気余命の説明ですので、記述は誤りです。
温度差で換気することは、室内で温まる空気が、室内上部に移動していくことを利用するものなので、公式にもあるように、高低差があるほど換気の効果が高いので、記述の通りで正しいです。
記述の通りで正しいです。
星が多いほど、放散量が小さいので、記述の通りで正しいです。
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03
正解は「室内のある点の空気が、流出口までに達するのに要する平均時間を空気齢という。」です。
正。
室内の汚染空気を他室へ流出させないようにするには、室内の気圧を外気より低くする必要があります。
よって送風機を排気側に設け、室内を負圧にします。
誤。
空気齢とは、窓などの開口部から室内に入ってきた空気が室内のある場所に到達するまでにかかる時間です。
空気齢が短いほど、空気は新鮮です。
正。
冷たい空気は密度が大きく重さがあり、温かい空気は密度が小さく軽いのが特徴です。
給気口と排気口の高低差を大きくすると換気の効果を高めます。
正。
透湿とは、物体の各側で水蒸気圧が異なるとき、物体中を水蒸気圧の高い方から低い方に湿気が移動することです。
正。
「F☆」「F☆☆」「F☆☆☆」「F☆☆☆☆」のうち、星の数が多いほどランクが高くなります。
高いランクほどホルムアルデヒド放散量が少なくなります。
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