二級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科1(建築計画) 問6
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問題
二級建築士試験 令和2年(2020年) 学科1(建築計画) 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
図に示す湿り空気線図中のA点の湿り空気(乾球温度20℃、相対湿度30%)及びB点の湿り空気(乾球温度30℃、相対湿度60%)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- A点の空気を乾球温度30℃まで加熱すると、相対湿度は約17%まで低下する。
- B点の空気が15℃の壁面に触れると、壁の表面に結露が発生する。
- A点の空気に含まれる水蒸気量は、B点の空気に含まれる水蒸気量の約50%である。
- A点の空気をB点の空気と同様な状態にするには、加熱と同時に乾燥空気1kg当たり約12gの加湿が必要となる。
- A点の空気とB点の空気とを同じ量だけ混合すると、「乾球温度約25℃、相対湿度約50%」の空気となる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
1→A点の空気を30℃まで加熱するとは、A点を水平方向に乾球温度30℃まで移動します。
すると、相対湿度は17%となります。よって正しいです。
2→結露が生じるのは、露点温度に達したとき、つまり、絶対湿度を一定に保ちながら冷却した場合に相対湿度が100%となる温度のことです。
B点の露点温度はおよそ21℃となるので、15℃は結露します。
よって、正しいです。
3→水蒸気量とは、絶対湿度で表されます。
A点の絶対湿度は約4g/㎏(DA)、B点の絶対湿度は約16g/㎏(DA)となるので誤りです。
4→設問のとおり正しいです。
5→設問のとおり正しいです。
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02
正解は「A点の空気に含まれる水蒸気量は、B点の空気に含まれる水蒸気量の約50%である。」です。
正。
A点は乾球温度20℃の場所にあるので、水平に乾球温度30℃の場所まで移動させます。
相対湿度を確認すると20%の少し下となるため、約17%という設問は正しいです。
正。
B点を水平に相対湿度100%まで移動させると、湿球温度が約21℃ということがわかります。
約21℃(露点)より温度が下の場合、結露が発生します。
誤。水蒸気量は絶対湿度を確認します。
A点は4g/kg(DA)、B点は16g/kg(DA)であり、約25%のため、誤りとなります。
正。
絶対湿度はそれぞれA点が4g/kg(DA)、B点が16g/kg(DA)であり、水蒸気量の差は12g/kg(DA)となります。
よって、12gの加湿が必要となります。
正。
A点とB点を線で結んだときの中点が、A点とB点の空気を同じ量だけ混合した空気となります。
中点は「乾球温度約25℃、相対湿度約50%」の位置となるため、設問は正しいです。
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03
建物の、劣化の原因にもなる、結露の現状がわかる空気線図の問題です。結露のない建物を設計するにあたり、基本となるのでしっかりと理解しましょう。
加熱は、水平方向に左へと、加熱温度まで移動させます。移動させると記述通りで、正しいです。
結露を判定するには、、水平方向に右へと、想定温度まで移動します、その移動中に、相対湿度100%の曲線を越えると結露するので、記述通りで正しいです。
水蒸気量は、縦軸の絶対湿度で分かり、グラフから、 A点は、B点の50%の位置にないので、記述は誤りです。
A点がB点と同様になるには、10度の加熱と、絶対湿度の差の約12gの加湿が必要で、記述は正しいです。
同じ量を混合した状態を調べるには、この2点を線で結び、中間点を見れば良いので、記述の状態になるので、正しいです。
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