二級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科1(建築計画) 問14
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問題
二級建築士試験 令和2年(2020年) 学科1(建築計画) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
社会福祉施設等又は高齢者、身体障がい者等に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 車椅子使用者に配慮し、避難施設となる屋内の通路には、車椅子を円滑に利用できる有効幅員、ゆとりある空間を確保し、原則として段を設けない。
- ユニットケアは、入居者の個性や生活リズムに応じて暮らしていけるようにサポートする介護手法であり、ユニットごとに「入居者の個室」と「入居者が他の入居者や介護スタッフ等と交流するための共同生活室」とを備えていることが特徴的である。
- 車椅子使用者に配慮し、エントランスから道路境界線まで50cmの高低差が生じるアプローチを計画する場合、スロープの勾配は、1/8程度を基本とする。
- 車椅子使用者が利用する浴室は、浴槽の深さを50cm程度、エプロンの高さを40~45cm程度とする。
- 特別養護老人ホームにおけるサービス・ステーションは、一般に、療養室に近接して設ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
1→設問のとおり正しいです。
車いす使用者へ考慮した通路幅は、車いす同士がすれ違う場合は180㎝以上必要です。
2→設問のとおり正しいです。
ユニットケアとは介護単位を小規模(入居者10人前後)にし、小規模ケアを行うことです。
3→車いすに配慮したスロープの勾配は1/12以下とする必要があります。
よって誤りです。
4→設問のとおり正しいです。
車いす使用者が利用する浴室は、車いすから移乗しやすいようエプロンの高さを40~45㎝とすることが望ましいです。
5→設問のとおり正しいです。
特別養護老人老人ホームは介護単位を小規模にし、ユニット化を図ることが望ましいです。
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02
車椅子使用車を配慮した建築物が多く計画されている状況より、車椅子の構造、使用者の動作範囲を理解しましょう。
記述の通りで正しいです。
記述の通りで正しいです。
車椅子のスロープは、1/12より緩やかにすることが望ましく、記述は誤りです。
車椅子の座面と、移動する場所の高さは、同じ程度にすることが望ましく、記述の通りで正しいです。
記述の通りで正しいです。
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03
正解は「車椅子使用者に配慮し、エントランスから道路境界線まで50cmの高低差が生じるアプローチを計画する場合、スロープの勾配は、1/8程度を基本とする。」です。
正。
屋内通路の有効幅員は120cm以上、通路の端部および50m以内ごとに140cm角の方向転換できるスペースを設けます。
正。設問のとおりです。
ユニットごとに入居者の個室と入居者が他の入居者や介護スタッフ等と交流するための共同生活室があり、小規模のケアを行えます。
3:誤。スロープの勾配は原則1/12以下です。
高さが16cm以下の場合は1/8以下でも可能です。
ただし屋外では1/15以下が望ましいです。
正。
車椅子使用者が利用する浴室では、浴槽の深さは50〜55cm、エプロンの高さは車椅子の座面高と同程度の35〜45cmとします。
正。
特別養護老人ホームは常時介護が必要で、自宅で介護を受けられない高齢者が対象です。
居室は4人以下のユニットで、介護単位を小規模にします。
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