二級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科1(建築計画) 問16
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問題
二級建築士試験 令和2年(2020年) 学科1(建築計画) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
建築計画における各部寸法及び床面積に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 一般の病室において、4床室の内法寸法を、幅6m、奥行5.8mとした。
- 乳幼児連れの親子が利用する便所のブースの広さは、ベビーカーを折りたたまずに入ることを考慮して、内法寸法を、幅1,000mm、奥行1,200mmとした。
- 保育所において、乳児及び2歳未満の幼児を対象とした定員10人のほふく室の床面積を40m2とした。
- 出入口が一つのエレベーターにおいて、車椅子使用者の利用を考慮し、かご入口正面の壁面における床上400mmから1,500mm程度の範囲に、出入口状況確認用の安全ガラスの鏡を設けた。
- 鉛直型段差解消機の乗降スペースは、車椅子での転回を考慮し、幅1,600mm、奥行1,600mmを確保した。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
1→設問のとおり正しいです。
一般病棟の病室の床面積の最低基準は1床当たり6.4㎡/床以上です。
設問の4床室の面積は6.0×5.8=34.8㎡、1床当たりの面積は34.8÷4 ⁼ 8.7㎡/床となるため最低基準をクリアしています。
2→ベビーカーを折りたたまずに入れるトイレの広さは内寸で幅140㎝以上、奥行160㎝以上が望ましいので、設問のトイレの広さでは狭いといえます。
よって誤りです。
3→設問のとおり正しいです。
保育所のほふく室の面積は3.3㎡/人以上であり、設問のほふく室の面積基準は10人定員なので、10×3.3=33㎡以上となるため、40㎡であれば基準を満たしているといえます。
4→設問のとおり正しいです。
安全ガラスの鏡下端高さは50㎝程度が望ましいので、設問の内容は正しいです。
5→設問のとおり正しいです。
車椅子の大きさを考慮し、幅、奥行き共に1,600㎜確保していれば問題ないといえます。
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02
正解は「乳幼児連れの親子が利用する便所のブースの広さは、ベビーカーを折りたたまずに入ることを考慮して、内法寸法を、幅1,000mm、奥行1,200mmとした。」です。
正。一般病室において、床面積は患者一人につき6.4㎡です。
4床室では6.4㎡×4 = 25.6㎡必要となります。
設問では6×5.8 = 34.8㎡となり、25.6㎡を満たしているため正しいです。
誤。
ベビーカーを折りたたまずに入ることができるトイレの寸法は、幅1500mmほど、奥行1600mmほどが必要です。
設問の寸法では小さすぎます。
正。
ほふく室の面積は3.3㎡/人以上必要であり、定員10人の場合は3.3×10 = 33㎡となるため、40㎡は正しいです。
正。
出入口状況確認用の安全ガラスの鏡は、床上 40cmから150cm程度が望ましいです。
正。車椅子が回転可能なスペースは1500mm角です。
設問のように1600mm角確保できていれば問題ありません。
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03
各施設の必要となる数値を理解しましょう。
1床あたり、6.4m2以上必要で、4床なら、25.6m2以上あれば良いです。
6m×5.8m = 34.8m2で、記述の通りで正しいです。
トイレスペースのほか、ベビーカーのおける広さが必要なので、記述の広さは狭く、記述は誤りです。
ほふく室は、1人あたり、3.3m2以上必要です。
10人なら33m2以上あれば良いので、記述の通りで正しいです。
車椅子の使用者が、後ろ方向を見て、安全を確認するため、見やすい高さに鏡を正面に設置するので、記述の通りで正しいです。
直径1500mm以上あれば良いので、記述の通りで正しいです。
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