二級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科1(建築計画) 問19

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問題

二級建築士試験 令和2年(2020年) 学科1(建築計画) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

建築設備に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
  • COP ―― 加湿器における飽和効率のことであり、その加湿器で実際に加湿できる範囲を示す数値である。
  • UPS ―― 無停電電源装置のことであり、停電等の際に、一時的に電力供給を行うために用いられる。
  • SHF ―― 空調機により空気に加えられる、又は、空気から除去される熱量のうち、顕熱量の占める割合である。
  • PBX ―― 構内電話交換機のことであり、「事業所内などでの電話機相互の接続」と「電話局の回線と事業所内の電話機との接続」を行う装置である。
  • VAV ―― 変風量方式のことであり、空調対象室の熱負荷の変動に応じて、給気量を変動させる空調方式である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

各選択肢の解説は以下のとおりです。

1→COPとは成績係数のことで、冷凍機やヒートポンプの効率を示す指標です。

よって、設問の内容は誤りです。

2→設問のとおり正しいです。

オンラインの電算機などにはUPS(無停電電源装置)を設け、瞬時に停電に対処する必要があります。

3→設問のとおり正しいです。

SHFとは顕熱比のことで、湿り空気の状態変化で全熱量に対する顕熱量変化割合のことをいいます。

4→設問のとおり正しいです。

PBXの能力は内線数と局線数などから求められます。

30回線程度までは中継台や交換機室は不要ですが、それ以上になると100回線に1台中継台が必要となります。

5→設問のとおり正しいです。

VAV方式は大規模事務所の内周部や店舗などに適しています。

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02

正解は「COP ―― 加湿器における飽和効率のことであり、その加湿器で実際に加湿できる範囲を示す数値である。」です。

選択肢1. COP ―― 加湿器における飽和効率のことであり、その加湿器で実際に加湿できる範囲を示す数値である。

誤。COPは成績係数のことです。

成績係数は冷凍機やヒートポンプの冷凍効率を示したもので、COPが大きいほど冷凍効率が良いということになります。

選択肢2. UPS ―― 無停電電源装置のことであり、停電等の際に、一時的に電力供給を行うために用いられる。

正。UPSは無停電電源装置のことです。

停電や故障の際、一時的に電力供給を行うことで機器やデータなどの保護を目的とします。

選択肢3. SHF ―― 空調機により空気に加えられる、又は、空気から除去される熱量のうち、顕熱量の占める割合である。

正。SHFは顕熱比のことです。

顕熱量が全熱量に占める割合のことをいいます。

選択肢4. PBX ―― 構内電話交換機のことであり、「事業所内などでの電話機相互の接続」と「電話局の回線と事業所内の電話機との接続」を行う装置である。

正。PBXは構内電話交換機のことです。

「事業所内などでの電話機相互の接続(内線)」と「電話局の回線と事業所内の電話機との接続(外線)」を行う装置のことをいいます。

選択肢5. VAV ―― 変風量方式のことであり、空調対象室の熱負荷の変動に応じて、給気量を変動させる空調方式である。

正。VAVは変風量単一ダクト方式のことです。

変風量ユニットにより部屋ごとの冷暖房負荷に合わせて吹き出し空気の風量を変化させる方式です。

定風量単一ダクト方式は、「CAV」です。

参考になった数10

03

アルファベットで略された名称が多くあります。実務でも、使うことが多く、名称の意味と、数値と効果の関係をしっかりと整理して理解しましょう。

選択肢1. COP ―― 加湿器における飽和効率のことであり、その加湿器で実際に加湿できる範囲を示す数値である。

COPは成績係数であるので、記述は誤りです。

選択肢2. UPS ―― 無停電電源装置のことであり、停電等の際に、一時的に電力供給を行うために用いられる。

記述の通りで正しいです。

選択肢3. SHF ―― 空調機により空気に加えられる、又は、空気から除去される熱量のうち、顕熱量の占める割合である。

記述の通りで正しいです。

選択肢4. PBX ―― 構内電話交換機のことであり、「事業所内などでの電話機相互の接続」と「電話局の回線と事業所内の電話機との接続」を行う装置である。

記述の通りで正しいです。

選択肢5. VAV ―― 変風量方式のことであり、空調対象室の熱負荷の変動に応じて、給気量を変動させる空調方式である。

記述の通りで正しいです。

参考になった数4