二級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科3(建築構造) 問6
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問題
二級建築士試験 令和2年(2020年) 学科3(建築構造) 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
図のような長さl(m)の柱(材端条件は、一端自由、他端固定とする。)に圧縮力Pが作用したとき、次のlとIとの組合せのうち、弾性座屈荷重が最も大きくなるものはどれか。ただし、Iは断面二次モーメントの最小値とし、それぞれの柱は同一の材質で、断面は一様とする。
- l:2.0m I:2×10−5
- l:2.5m I:3×10−5
- l:3.0m I:4×10−5
- l:3.5m I:5×10−5
- l:4.0m I:6×10−5
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は1です。
弾性座屈荷重(P)の公式より求めます。
公式は次式です。
P=π²EI/(ℓk)²
図の支持条件は一端自由、他端固定(水平移動自由)なので
座屈長さ係数ℓkは2となります。
その他π、Eは共通なので省略して考え、各選択肢について次式で求めます。
1:2/(2×2)²=0.125
2:3/(2.5×2)²=0.12
3:4/(3×2)²=0.11
4:5/(3.5×2)²=0.1
5:6/(4×2)²=0.09
以上より弾性座屈荷重が最も大きくなるのは選択肢1です。
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02
正解は1です。
弾性座屈荷重の理論値Peを求めていく問題です。
Pe=π2EI / lk2 ※公式です。
(π:3.14、E:ヤング係数、I:断面二次モーメント、lk:座屈長さ)
設問の通り、ヤング係数とπは同一の値なので今回比較すべき値は I / lk2 です。
※一端自由・他端固定の条件よりlkの理論値は2lとなりますが、1~5の選択肢における2lは同一の値になりますので計算上割愛します。
計算間違いを防ぐためにも同一の値となる数値は省略し、計算を簡単にしていきましょう。
1. 2 / 22 = 0.50
2. 3 / 2.52 = 0.48
3. 4 / 32 = 0.44
4. 5 / 3.52 = 0.41
5. 6 / 42 = 0.38
よって、弾性座屈荷重が最も大きくなるものは1となります。
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