二級建築士の過去問 令和2年(2020年) 学科3(建築構造) 問11
この過去問の解説 (2件)
正解は3です。
最も不適当なものを選びます。
1.地震力に対して必要な単位床面積当たりの耐力壁の有効長さは、一般に、壁や屋根の重量によって異なります。
壁や屋根の重量が重いほど、耐力壁の有効長さは長くなります。
2.風圧力に対して必要な耐力壁の有効長さを求める場合、見付面積に乗ずる数値は、 平家建ての建築物と2階建ての建築物の2階部分とでは同じ値です。
また、この場合の見付面積とは各階の床面から高さ1.35mから上部の面積を指します。
3.軸組構法では、建築物の十分な耐力を確保するために、継手位置をずらします。
同一の位置に継ぎ手が集中することで弱点となるからです。
4.枠組壁工法において、耐力壁線によって囲まれた部分の水平投影面積を60m2とする場合、床版の枠組材と床材とを緊結する部分を構造耐力上有効に補強する必要があります。
一般的に水平投影面積は40m2以下としますが、補強により60m2以下とすることが可能です。
5.枠組壁工法において、セットバックやオーバーハングにより上下階の耐力壁線が一致しない場合、上階の壁からの鉛直力などが床版を介して下階に伝わるように設計する必要があります。
正解は3です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
1→設問の通り正しいです。
2→設問の通り正しいです。見付面積に乗ずる数値は一般的には50となります。
3→建築物の耐力を確保するためには継ぎ手はずらして配置します。
継ぎ手位置を揃えると構造上弱点となるため、誤りです。
4→設問の通り正しいです。
枠組壁工法について、耐力壁相互間の距離:12m以下、かつ、壁面線で囲まれた部分の水平投影面積:40㎡以下とすることが原則ですが、床版の枠組材と床材とを緊結する部分を構造耐力上有効に補強した場合は60㎡以下とすることができます。
5→設問の通り正しいです。
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