二級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科3(建築構造) 問23
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問題
二級建築士試験 令和2年(2020年) 学科3(建築構造) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
鋼材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鋼を熱間圧延して製造するときに生じる黒い錆(黒皮)は、鋼の表面に被膜として形成されるので防食効果がある。
- 鋼材は、炭素含有量が多くなると硬質になり、引張強さが大きくなる。
- 鋼材の引張強さは、一般に、温度が200~300℃程度で最大となり、それ以上の温度になると急激に低下する。
- 溶接構造用圧延鋼材SM490Aの降伏点の下限値は、490N/mm2である。
- 建築構造用圧延鋼材は、SN材と呼ばれ、建築物固有の要求性能を考慮して規格化された鋼材である。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は4です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
1→設問の通り正しいです。黒い錆は鋼材を高温で熱することにより、表面に酸化膜が形成されたもののことを言います。この黒い錆には赤錆の発生を防ぐ効果があります。
2→設問の通り正しいです。炭素量が増加すると鋼材の硬度は増加しますが、溶接性は低下します。
3→設問の通り正しいです。軟鋼は250℃付近で引張強度が最大となり、300℃を超えると温度の上昇につれて強度は低下します。
4→鋼材の数値は降伏点の下限値ではなく、引張強さの下限値を表すものです。よって設問の内容は誤りです。
5→設問の通り正しいです。建築構造用圧延鋼材はSN材と呼ばれ、JISにより規格化された鋼材です。
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02
正解は4です。
最も不適当なものを選びます。
1. 記述は正しいです。
黒い錆(黒皮)は、鋼の表面に被膜として形成されるので防食効果があります。
2. 記述は正しいです。
鋼材は、炭素含有量が多くなると硬質になり、引張強さが大きくなります。
3. 記述は正しいです。
鋼材の引張強さは、一般に、温度が200~300℃程度で最大となり、それ以上の温度になると急激に低下します。
4. 記述は誤りです。
鋼材のSM490Aの数値は降伏点の下限値ではなく、引張強さの下限値をさします。
5. 記述は正しいです。
「建築構造用圧延鋼材」は、SN材と呼ばれ、建築物固有の要求性能を考慮して規格化された鋼材です。
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