二級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科3(建築構造) 問4
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問題
二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科3(建築構造) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
図のような、荷重条件が異なる静定トラスA、B、Cにおいて、軸方向力が生じない部材の本数の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、荷重条件以外の条件は、同一であるものとする。
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この過去問の解説 (3件)
01
トラスの図の接点に、上から順番にa〜hまで記号を振ります。
(上:a、真ん中左:b、真ん中右:c、下左1:d、下左2:e、下真ん中:f、
下右2:g、下右1:h)
また、全ての反力を書き込んでおきます。
静定トラスの特徴として、T字の縦線方向とL字になる箇所は、ゼロメンバーと言われる軸方向力の生じない部材となります。
トラスの部材と外力、反力を全て含めて、T字やL字になっている場所を探していきます。
今回は全てT字を探すと解くことができます。
まず図Aを解きます。
図Aでは、d-fとe-b、f-hとg-cがT字となっているため、e-bとg-cはゼロメンバーとなります。
ゼロメンバーとなった部材を消すと、d-aとb-f、a-hとc-fという新たなT字が現れます。
よってb-fとc-fもゼロメンバーとなります。
さらに、d-hとf-aのT字が現れ、f-aがゼロメンバーとなります。
よって、図Aの軸方向力が生じない部材の本数は5本となります。
続いて図Bを解きます。
d-fとe-b、f-hとg-cがT字となっているため、e-bとg-cはゼロメンバーとなります。
ゼロメンバーとなった部材を消すと、d-aとb-f、a-hとc-fという新たなT字が現れます。
よってb-fとc-fもゼロメンバーとなります。
よって、図Bの軸方向力が生じない部材の本数は4本となります。
最後に図Cを解きます。
d-fとe-b、f-hとg-cがT字となっているため、e-bとg-cはゼロメンバーとなります。
よって、図Cの軸方向力が生じない部材の本数は2本となります。
以上より、選択肢4が正解です。
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02
問題図のような静定トラスおいて、軸方向力が生じない部材は以下のようなパターンがあります。
・部材が一直線に並んでおり、そこから飛び出した部材(T型)
T型の縦棒部分を指します。部材と荷重が一直線の場合も同様です。
・2つの部材同士がある角度をもって接合しており、そこに荷重や反力が作用していない場合(L型)
直角でなくでもOKです。
また、軸方向力が生じていない部材はないものとして考えます。
これを基に考えると、
A:大きな三角形の中の部材は全て軸方向力が生じていません。よって5つです。
B:Aと違い、大きな三角形の真ん中の縦棒の所に荷重がかかっているため、T型に当てはまらず軸方向力が生じます。それ以外はAと同様なので、4つです。
C:荷重Pがかかっている3つの縦棒のうち、左右の部材がT型となります。
それ以外は該当する部材がないため、2つです。
よって、正答はA:5つ、B:4つ、C:2つとなります。
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03
正しい選択肢は「A=5|B=4|C=2」です。
静定トラスにおいて、軸方向力が生じない部材(ゼロメンバー)を探す場合は、荷重・部材同士の接点に注目します。
・T型の接点の垂直部材は、軸方向力が生じません(水平側は生じる可能性があります)
・L型の接点の場合、水平・垂直部材どちらも軸方向力が生じません
以上をふまえてゼロメンバーを探します。
静定トラスA
トラス内の右側・左側に下向きT型の接点があり、ここの垂直部材がゼロメンバーです。(2本)
また、上記のゼロメンバーを除いて考えると、トラス外周部の斜め部分にT型の接点があり、ここの垂直部材もゼロメンバーです。(2本)
さらに、上記のゼロメンバーも除いて考えると、トラス外周部に下向きT型の接点があり、この垂直部材もゼロメンバーです。(1本)
以上より、図Aのゼロメンバーは 2 + 2 + 1 = 5本 です。
静定トラスB
トラス内の右側・左側に下向きT型の接点があり、ここの垂直部材がゼロメンバーです。(2本)
また、上記のゼロメンバーを除いて考えると、トラス外周部の斜め部分にT型の接点があり、ここの垂直部材もゼロメンバーです。(2本)
以上より、図Bのゼロメンバーは 2 + 2= 4本 です。
静定トラスC
トラス内の右側・左側に下向きT型の接点があり、ここの垂直部材がゼロメンバーです。(2本)
以上より、図Cのゼロメンバーは 2本 です。
以上をまとめると、軸方向力が生じない部材の本数は、
図Aは5本、図Bは4本、図Cは2本 となります。
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