二級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科3(建築構造) 問12
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問題
二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科3(建築構造) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
図に示す木造建築物に用いる接合金物とその用途との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、図の寸法は一例である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:正。
山形プレートは、柱と土台、柱と桁の接合に用います。
2:正。
短ざく金物は、胴差同士の接合に用います。
胴差しは建築物の外周部で、通し柱の相互をつなぎます。
「胴差し-通り柱-胴差し」となっているところを短ざく金物で固定します。
3:正。
柱脚金物は、柱脚支持に用います。
4:誤。
火打金物は、床組の隅角部分で用います。
火打とは、小屋組や床組の水平面で、斜めに入れることで隅角部分を固定するための部材です。
火打の役割を理解しておくと、設問の間違いに気づけます。
5:正。
くら金物は、垂木と軒桁、垂木と母屋の接合に用います。
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02
木質構造(金物)に関する問題です。
正しい組み合わせです。
柱と土台、柱と桁の接合に用いる金物を山形プレートといいます。
正しい組み合わせです。
胴差同士の接合に用いる金物を短ざく金物といいます。
正しい組み合わせです。
独立柱等の柱脚支持に用いる金物を柱脚金物といいます。
不適当な組み合わせです。
火打金物は「建物の隅角部に用いる地震時の変形防止」のために用いる金物です。
正しい組み合わせです。
垂木と軒桁、垂木と母屋の接合に用いる金物をくら金物といいます。
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03
最も不適当な組み合わせは、
「火打金物―――隅木と横架材の接合に用いる。」です。
火打金物は、横架材同士の接合に用います。
隅木と横架材の接合には、隅谷木受金具を用います。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい組み合わせです。
山形プレートはV字形状の金物で、柱と土台・梁・桁などの接合に使います。
正しい組み合わせです。
短ざく金物は細長く平べったい金物で、胴差同士や梁同士の接合に使います。
正しい組み合わせです。
柱脚金物は、柱を受ける部分と立ち上がりの部分でできた金物で、玄関庇を支持する独立柱を地面に固定するために使います。
不適当な組み合わせです。
火打ち金物は、木製の火打ち材の代わりに取り付ける金物で、横架材同士が直角に交差する部分に使用します。
なお、隅木と横架材の接合は「隅谷木受金具」を使用します。
※隅谷木受金具は円柱と板を組み合わせた部材です。
柱材の上に取り付け、ボルトで柱・金具・横架材を接合し、隅谷木受金具の上から隅木を重ねて柱・金具・隅木を接合します。
正しい組み合わせです。
くら金物はΠの形状の金物で、垂木と直交する部材(垂木と母屋、垂木と棟木、垂木と軒桁)を接合します。
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