二級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科4(建築施工) 問3
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問題
二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科4(建築施工) 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
工事現場における材料の保管等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 外壁工事に用いる押出成形セメント板は、屋内の平坦で乾燥した場所に、台木を用いて1.0mの高さに積み重ねて保管した。
- 被覆アーク溶接棒は、湿気を吸収しないように保管し、作業時には携帯用乾燥器を用いた。
- アスファルトルーフィングは、屋内の乾燥した場所に平積みにして保管した。
- 屋外にシートを掛けて保管する断熱材は、シートと断熱材との間に隙間を設けて通気できるようにした。
- セメントは、吸湿しないように、上げ床のある倉庫内に保管した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:正。
セメントは、水分や炭酸ガスを吸収すると風化が進み品質が低下します。
乾燥した場所で、床を上げて湿気を防止して保管します。
2:正。
被覆アーク溶接棒は、吸湿したりサビたりすると、アーク不安定となります。
湿気を吸収しないように保管します。
3:誤。
直射日光が入らない乾燥した涼しい室内に、たて積み1段で保管します。
よって、平積みにしてはいけないため、誤りです。
屋外にシートをかけて保管する断熱材は、シートと断熱材の間に隙間を設けることで通気できるようにします。
5:正。
1と同様で、吸湿しないよう、床を上げて保管します。
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02
材料の保管等に関する問題です。
正しい内容です。
押出成形セメント板は、水濡れ防止、変形防止のため屋内の平坦で乾燥した場所に養生の上保管します。
積置きの高さは台木を含め1.0m以下とします。
正しい内容です。
被覆アーク溶接棒は湿気を吸収しないよう専用の保管室に保管し、作業時には携帯用乾燥機を用います。
不適当な内容です。
アスファルトルーフィングは屋内の乾燥した場所に「立て置き」にします。
正しい内容です。
断熱材を屋外に保管する際は、シート等の覆いを掛け、断熱材と覆いの間は通気できるようにします。
ただし、断熱材は日射により劣化するため、屋内保管が望ましいです。
正しい内容です。
セメントは湿気を嫌うため保管する倉庫は上げ床とし、風雨を防ぐようシート等で養生します。
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03
工事現場で材料を保管する際は、その材料が変質しないように保管する必要があります。
例えば、湿気に弱い材料は乾燥した場所に保管し、変形しやすい材料は変形しないように台木を用いたり、保管する向きを工夫したりします。
最も不適当な選択肢は
「アスファルトルーフィングは、屋内の乾燥した場所に平積みにして保管します。」
です。
アスファルトルーフィングは屋内の乾燥した場所に縦置きにして保管します。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
押出成形セメント板は耐水性に優れた材料ですが、常時水がかかったり水が溜まりやすい環境だと亀裂などが生じる可能性があるため、乾燥した場所に保管します。
また、地面に直接置くと汚れや欠けなどが発生するため、台木の上に水平に積み重ねて保管します。
正しい選択肢です。
被覆アーク溶接棒は湿気を吸収しやすい材料であり、吸湿した状態で使用すると溶接が不安定になり作業性が落ちてしまいます。
使用前は湿気を吸収しないように保管し、作業時は適当な容器に保管し、使用する分だけ速やかに使用するのが望ましいです。
不適当な選択肢です。
アスファルトルーフィングは、屋内の乾燥した場所に縦置きにして保管します。
なお、アスファルトルーフィングを平積みにすると、アスファルトルーフィングの自重によって材料同士が貼り付いてしまいます。
正しい選択肢です。
断熱材は直射日光に含まれる紫外線によって劣化するため、屋内保管かシートを掛けて保管します。
シートを掛けて保管する場合は、隙間を設けて通気性を確保します。
正しい選択肢です。
セメントは吸湿性が高く、吸水すると品質が低下するため、湿気が溜まらない上げ床のある倉庫内に保管します。
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