二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科1(建築計画) 問1
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問題
二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科1(建築計画) 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鹿苑寺金閣(京都府)は、方形造りの舎利殿で、最上層を禅宗様仏堂風の形式とし、二層を和様仏堂風、一層を住宅風とした建築物である。
- 円覚寺舎利殿(神奈川県)は、部材が細く、屋根の反りが強い等の和様の特徴をもつ建築物である。
- 旧正宗寺三匝(そう)堂(福島県)は、通称さざえ堂と呼ばれ、堂内に二重螺旋(らせん)の連続斜路を有する建築物である。
- 薬師寺東塔(奈良県)は、本瓦葺きの三重塔であり、各重に裳階(もこし)が付いた建築物である。
- 法隆寺金堂(奈良県)は、重層の入母屋(もや)造りの屋根をもつ堂であり、飛鳥様式で建てられた建築物である。
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この過去問の解説 (2件)
01
最も不適当な選択肢は、
「円覚寺舎利殿(神奈川県)は、部材が細く、屋根の反りが強い等の和様の特徴をもつ建築物である。」です。
円覚寺舎利殿は、部材の細さ、屋根の反りの強さ等、禅宗様の特徴をもつ建築物です。
寺院建築は大きく分けて3つの様式があります。
・和様(平安時代 平等院鳳凰堂など)
・大仏様(鎌倉時代初期 東大寺南大門など)
・禅宗様(鎌倉時代 円覚寺舎利殿など)
特に、東大寺南大門と円覚寺舎利殿は正答肢(不適当な選択肢)として出題されたことがあります。
確実に覚えて正誤判断ができるようにしましょう。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
鹿苑寺金閣は、室町時代に足利義満の別邸として建てられ、その死後に寺とした建物で、内外装が金箔で覆われていることが特徴です。
最上層を「禅宗様仏堂風」、二層を「和様仏堂風」、一層を「住宅風」とした三層構造が特徴です。
誤った選択肢です。
円覚寺舎利殿は、部材が細く屋根の反りが強いという、代表的な禅宗様の寺院です。
円覚寺は鎌倉時代に北条時宗によって創建された寺で、円覚寺舎利殿は室町時代に建立されたものと考えられています。
正しい選択肢です。
旧正宗寺三匝堂は、通称さざえ堂と呼ばれる建物で、上りと下りが一方通行の二重らせん構造となっているのが特徴です。
正しい選択肢です。
薬師寺東堂は、各重に裳階が付いた三重塔で、奈良時代に建てられた建築物です。
※参考
過去の試験で、「三重塔」を「五重塔」と変えて、不適当な選択肢として出題されたことがあります。
正しい選択肢です。
法隆寺金堂は、世界最古の木造建築群の一つとして有名な歴史的建築物です。
重層の入母屋造りの屋根を持ち、飛鳥様式で建てられた建築物であり、構造上の特徴として、天秤式に釣り合うように計画された雲形組物が使われています。
試験対策としてのテクニックですが、この問題の正答肢は
・和様→平安時代→京都府が中心
・禅宗様→鎌倉時代→神奈川県が中心
という連想ができれば、作品名や特徴を覚えていなくても正答することができます。
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02
日本の歴史的な建築物の、名称、様式、特徴を理解しましょう。
記述の通りで正しいです。
鎌倉時代の代表的な、禅宗様の建物であり、記述は誤りです。
記述の通りで正しいです。
記述の通りで正しいです。
記述の通りで正しいです。
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