二級建築士の過去問 令和4年(2022年) 学科1(建築計画) 問2
この過去問の解説 (2件)
最も不適当な組合せは、
「パリのオペラ座(フランス) ―――― ルネサンス建築」です。
パリのオペラ座は、19世紀に建てられた典型的なネオ・バロック建築です。
一方、ルネサンス建築は15~16世紀頃にイタリアを中心に流行した建築様式です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
アルハンブラ宮殿は、複数の中庭やアーケード、塔が特徴的なイスラム建築です。
正しい選択肢です。
シュパイヤー大聖堂は、三廊式のバシリカ式平面やヴォールト架構を持つ、代表的なロマネスク建築です。
※参考
教会建築の形式は、主に「バシリカ式」「集中式」があります。
バシリカ式:入口から奥まで長い長方形(歩廊)で構成
集中式:十字、正方形、円形などで構成
正しい選択肢です。
サン・マルコ大聖堂は、十字型の集中式平面と、十字型平面の交点・先端の上部にペンデンティブドームをもつ、代表的なビザンティン建築です。
※参考
教会建築の形式は、主に「バシリカ式」「集中式」があります。
バシリカ式:入口から奥まで長い長方形(歩廊)で構成
集中式:十字、正方形、円形などで構成
不適当な選択肢です。
パリのオペラ座は、19世紀に建てられた歌劇場です。
豪華絢爛な装飾が施された、ネオ・バロック建築の典型と言われています。
※補足
19世紀頃のフランスでは、セーヌ県知事のオスマンによる都市整備(パリ改造計画)が行われ、大通りの整備や文化施設の建設が進められました。
このパリ改造計画によってネオ・バロック様式(バロック様式の復興)が登場し、同時期に建てられたパリのオペラ座もネオ・バロック様式で建てられました。
正しい選択肢です。
シャルトル大聖堂は、華美なバラ窓(ステンドグラス)が特徴的な、ゴシック建築の大聖堂です。
火災によって焼け落ちた大聖堂の再建として、当時の建築の技術を集結して建てられており、フライング・バットレス、リブ・ヴォールト、尖頭アーチといったゴシック建築の技術が使われています。
※補足
シャルトル大聖堂の双塔は、南塔がロマネスク建築、北塔がゴシック建築とそれぞれ異なるデザインになっていることが特徴です。
西洋の歴史的な建築物の、建てられた年代の順番、各建物の様式、特徴を理解しましょう。
意外な様式の組み合わせが出題される可能性があります。
イスラム王朝に統治されていた時代の建築で、記述の通りで正しいです。
記述の通りで正しいです。
ペンデンティブドームがある建物で、記述の通りで正しいです。
オペラ座は、ネオバロック様式なので、記述は誤りです。
当初はロマネスク様式で作られ、その後、ゴシック建築で再建された建物で、記述の通りで正しいです。
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