二級建築士の過去問 令和4年(2022年) 学科2(建築法規) 問6
この過去問の解説 (3件)
正しい選択肢は、
「張り間方向:40m 桁行方向:26m」
です。
構造耐力上必要な軸組の長さは、軸組の長さ×倍率 の合計で算出します。(令第46条 第4項)
倍率は、軸組の種類に応じて下記の数値となっています。(令第46条 第4項 表1)
0.5 木ずりを柱及び間柱の片面に打ち付けた壁を設けた軸組
1 木ずりを柱及び間柱の両面に打ち付けた壁を設けた軸組
4 厚さ4.5cm以上で幅9.0cm以上の木材の筋かいをたすき掛けに入れた軸組
2 厚さ4.5cm以上で幅9.0cm以上の木材の筋かいを入れた軸組
また、木ずりの壁と筋かいを併用した場合の倍率は、それぞれの和とします。
木ずり両面&筋かい の倍率
1 + 2 = 3
木ずり両面&筋かいたすき掛け の倍率
1 + 4 = 5
上記から軸組の長さを算出すると、
張り間方向(木ずり両面&筋かいたすき掛け)
8m × 5 = 40m
桁行方向(木ずり片面+木ずり両面&筋かい)
4m × 0.5 + 8m × 3 = 26m
以上より、張り間方向40m、桁行方向26mです。
令第46条第4項より、
構造耐力上必要な軸組の長さは、「軸組の長さ×倍率」の合計で算出をします。
倍率は、令第46条第4項表1を確認します。
木ずりを柱及び間柱の両面に打ち付けた壁を設けた軸組:1
木ずりを柱及び間柱の片面に打ち付けた壁を設けた軸組:0.5
厚さ4.5cmで幅9.0cmの木材の筋かいをたすき掛けに入れた軸組
:2×2 = 4
厚さ4.5cmで幅9.0cmの木材の筋かいを入れた軸組:2
木ずりの壁と筋かいを併用した場合の倍率は、それぞれの和となります。
張り間方向では、「木ずりを柱及び間柱の両面に打ち付けた壁を設けた軸組:1」と「厚さ4.5cmで幅9.0cmの木材の筋かいをたすき掛けに入れた軸組:2×2 = 4」の組み合わせなので、
倍率は1 + 4 = 5となり、
8×5 = 40mとなります。
桁行方向では、「木ずりを柱及び間柱の両面に打ち付けた壁を設けた軸組:1」と「厚さ4.5cmで幅9.0cmの木材の筋かいを入れた軸組:2」の組み合わせなので、
倍率は1 + 2 = 3となり、
8×3 + 4×0.5 = 26mとなります。
木造の構造耐力に関する問題です。
令第46条第4項の表1を参考に求めます。
各壁の倍率は以下の通りです。
①木ずりを両面に打ち付けた壁:1.0倍
②木ずりを片面に打ち付けた壁:0.5倍
③厚さ4.5㎝幅9.0㎝の木材の筋かいをたすき掛け:4.0倍
④厚さ4.5㎝幅9.0㎝の木材の筋かい:2.0倍
【張り間方向】
2m✕4ヵ所=8m
全て①と③の壁なので、8m✕(1倍 + 4倍)=40m
【桁行方向】
①+④の壁について、
2m✕4ヵ所=8m
8m✕(1倍 + 2倍)=24m
②の壁について、
2m✕2か所=4m
4m✕0.5=2m
24m + 2m=26m
よって、正しい組み合わせは張り間方向40m、桁行方向26mとなります。
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