二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科3(建築構造) 問20

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問題

二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科3(建築構造) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

建築材料として使用される木材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 木材の乾燥収縮率は、繊維方向より年輪の接線方向のほうが大きい。
  • 含水率が繊維飽和点以下の木材において、膨張・収縮は、ほぼ含水率に比例する。
  • 木材の強度は、一般に、含水率の減少に伴い増大し、繊維飽和点を下回るとほぼ一定となる。
  • 木材の基準強度の大小関係は、一般に、曲げ > 引張り > せん断である。
  • 単板積層材(LVL)は、一般に、単板の繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着したものである。

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この過去問の解説 (2件)

01

木材の特徴に関する基本的な問題です。

いずれの選択肢も頻出の内容なので、大小や用語が入れ替わっても確実に正答できるようにしましょう。

選択肢1. 木材の乾燥収縮率は、繊維方向より年輪の接線方向のほうが大きい。

正しい記述です。

木材の乾燥収縮率は、「円周方向(接線方向)>半径方向>繊維方向」の順になります。

選択肢2. 含水率が繊維飽和点以下の木材において、膨張・収縮は、ほぼ含水率に比例する。

正しい記述です。

含水率が絶乾状態から繊維飽和点以下の範囲の木材の場合、膨張・収縮量はほぼ含水率に比例します。

選択肢3. 木材の強度は、一般に、含水率の減少に伴い増大し、繊維飽和点を下回るとほぼ一定となる。

不適切な記述です。

木材の強度は、含水率が繊維飽和点を上回っている間はほぼ一定となります。

含水率が繊維飽和点を下回ると、含水量の減少に伴い強度が増大します。

選択肢4. 木材の基準強度の大小関係は、一般に、曲げ > 引張り > せん断である。

正しい選択肢です。

木材の基準強度の大小関係は、 曲げ>圧縮>引張り>せん断 となります。

選択肢5. 単板積層材(LVL)は、一般に、単板の繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着したものである。

正しい選択肢です。

単板積層材(LVL)は、単板の繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着したものです。

 

なお、各層の繊維方向を互いに直交にして積層接着したものを直交集成板(CLT)と呼びます。

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02

木材に関しての基本的な特徴をまとめている問題なので、間違えることのないようにしましょう。

選択肢1. 木材の乾燥収縮率は、繊維方向より年輪の接線方向のほうが大きい。

正。

木材の乾燥収縮率は、「円周方向(接線方向)>半径方向>繊維方向」のため、正しいです。

選択肢2. 含水率が繊維飽和点以下の木材において、膨張・収縮は、ほぼ含水率に比例する。

正。

含水率が繊維飽和点以下の木材の場合、膨張・収縮は、ほぼ含水率に比例します。

選択肢3. 木材の強度は、一般に、含水率の減少に伴い増大し、繊維飽和点を下回るとほぼ一定となる。

誤。

木材の強度は、含水率が繊維飽和点を上回る場合、ほぼ一定です。

含水率が繊維飽和点を下回る場合、含水量の減少に伴い強度が増大します。

選択肢4. 木材の基準強度の大小関係は、一般に、曲げ > 引張り > せん断である。

正。

木材の基準強度の大小関係は、「 曲げ>圧縮>引張り>せん断」のため、正しいです。

選択肢5. 単板積層材(LVL)は、一般に、単板の繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着したものである。

正。

単板積層材(LVL)は、単板の繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着したものです。

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