二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科3(建築構造) 問24
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問題
二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科3(建築構造) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 合成樹脂調合ペイントは、耐候性に優れ、木部及び鉄部の塗装に用いられる。
- エポキシ樹脂は、接着性、耐薬品性、耐水性に優れ、コンクリート構造物の補修に用いられる。
- 強化ガラスは、同じ厚さのフロート板ガラスより強度が高く、割れても破片が粒状になるので、安全性が高い。
- しっくいは、消石灰にすさ・のり・砂などを混ぜて水で練ったものであり、水と反応して固まる水硬性の材料である。
- 花こう岩は、圧縮強度が大きく、耐摩耗性も高いので、外装材に用いられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
いずれの選択肢も過去に出題されたことのある内容です。
塗料の特徴、石材の特徴など、確実に覚えて正答できるようにしましょう。
合成樹脂調合ペイント(SOP)は、木部、鉄部の塗装に使われます。
ただし、耐アルカリ性に劣るため、コンクリート面やモルタル面での使用は適していません。
※参考
合成樹脂調合ペイント(SOP)はオイルペイント(OP)の欠点を解消した塗料です。
ですので、オイルペイント(OP)も合成樹脂調合ペイント(SOP)と同様に、木部及び鉄部の塗装に使われています。
正しい選択肢です。
エポキシ樹脂は接着性、耐薬品性、耐水性、耐久性に優れており、コンクリートのひび割れ補修などに用いられます。
正しい選択肢です。
強化ガラスは、同じ厚さのフロート板ガラスより3~5倍程度の強度があります。
割れても破片が粒状になるため安全性が高いですが、屋根やトップライトに使用する際は、飛散防止フィルムや合わせガラスとします。
不適当な選択肢です。
しっくいは、消石灰にすさ・のり・砂などを混ぜて水で練ったもので、空気に接することで固まる気硬性の材料です。
※参考
水と反応して固まる水硬性の材料としては、セメントや石こうボードなどがあります。
正しい選択肢です。
花こう岩は、耐摩耗性が高く、耐久性に優れるため、外装材に用いられます。
ただし、耐火性に劣るという欠点があります。
※参考
大理石(主に内装):光沢がある。耐酸性、耐アルカリ性、耐火性に劣る。
凝灰岩(主に内装):加工しやすい。強度が低い、風化しやすい。
安山岩(主に外構):板状で硬い。
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02
建築材料について、特徴をしっかり覚えるようにしましょう。
正。
合成樹脂調合ペイントは木部や鉄部に使われる、耐候性に優れた塗装です。
また、コンクリートやモルタル面等には相性が悪く、これらには合成樹脂エマルションペイントを用います。
正。
エポキシ樹脂は接着性、耐薬品性、耐水性、耐久性に優れています。
コンクリートのひび割れの補修に用いられます。
正。
強化ガラスは、一般的な板ガラスよりも強度を高めたガラスです。
破損しても破片が粒状になるため、安全性が高いガラスとなります。
誤。
しっくいは、消石灰にすさ・のり・砂などを混ぜて水で練ったものであり、空気と反応して固まる気硬性の材料です。
セメントや石膏ボードは、水と反応して固まる水硬性の材料です。
正。
花こう岩は、圧縮強度が大きく耐摩耗性も高いので、外装材に用いられます。
耐久性はありますが、耐火性には劣ります。
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