二級建築士 過去問
令和4年(2022年)
問81 (学科4(建築施工) 問6)
問題文
木造2階建て住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和4年(2022年) 問81(学科4(建築施工) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
木造2階建て住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 布基礎において、底盤部分の主筋にはD10を用い、その間隔を300mmとした。
- 柱脚部の短期許容耐力が25kNのホールダウン専用アンカーボルトのコンクリート基礎への埋込み長さを、250mmとした。
- 布基礎の天端ならしは、遣方(やりかた)を基準にして陸墨(ろくずみ)を出し、調合が容積比でセメント1:砂3のモルタルを水平に塗り付けた。
- 布基礎の立上りの厚さは150mmとし、セパレーターを用いて型枠間の幅を固定した。
- ねこ土台を使用するべた基礎の床下換気措置として、外周部の土台の全周にわたって、1m当たり有効面積75cm2以上の換気孔を設けた。
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この過去問の解説 (3件)
01
木造住宅の基礎に関する問題です。
いずれの選択肢も過去に出題されたことのある頻出の内容なので、確実に正答できるようにしましょう。
正しい選択肢です。
布基礎の底盤部分の主筋はD10以上、間隔は300mm以下とします。
不適当な選択肢です。
柱脚部の短期許容耐力が25kN以下のホールダウン専用アンカーボルトのコンクリート基礎への定着長さは、360mm以上とします。
250mmでは短すぎます。
正しい選択肢です。
天端ならしとは、基礎の天端を水平にするために、モルタルやレベラーで平らにすることです。
モルタルの場合は、遣方を基準にして陸墨を出し、天端をあらかじめ清掃・水湿しし、調合が容積比でセメント1:砂3のモルタルを水平に塗り付けます。
正しい選択肢です。
布基礎の立上りの厚さは120mm以上とします。
また型枠の固定にはセパレーターを用います。
正しい選択肢です。
ねこ土台を使用する際は、外周部の土台の全周に1m当たり有効面積75㎠以上の換気口を設ける必要があります。
なお、ねこ土台とは基礎の立上りと土台の間に挟む部材で、基礎パッキンとも呼ばれます。
ねこ土台を採用して基礎の換気を行うことで、土台の劣化防止やシロアリの増殖を防ぐことができます。
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02
木造住宅の基礎工事に関する問題です。
正しい内容です。
布基礎の底盤部分の主筋はD10以上、間隔は300㎜以下とします。
不適当な内容です。
25kNのホールダウン専用アンカーボルトのコンクリート基礎への埋込み長さは、360mm以上とします。
正しい内容です。
天端ならしは、遣方を基準に陸墨を出し、清掃、水湿しの後、セメント、砂の調合が容積比で1:3のモルタルなどを水平に塗り付けます。
正しい内容です。
布基礎の立上りの厚さは150mm以上とし、セパレーターを用いて型枠間の幅を固定します。
底盤の厚さは150㎜以上、幅は450㎜以上とします。
正しい内容です。
ねこ土台を使用する場合、外周部の土台の全周にわたり、1m当たり有効面積75cm2以上の換気孔を設ける必要があります。
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03
この問題は、木造2階建て住宅の基礎工事等に関する知識が求められています。
この選択肢は正しいです。
D10鉄筋を300mm間隔で配置することは、基礎の設計基準を満たしており適切です。
この選択肢は不適当です。
ホールダウン専用アンカーボルトの埋込み長さは、基礎の強度を確保するために十分な長さが必要です。
25kNのホールダウン専用アンカーボルトの埋込み長さは最低でも360mm以上とする必要があるため不適当です。
この選択肢は正しいです。
天端ならしの方法として、遣方を基準にし、セメントと砂を1:3で調合したモルタルを使用する方法は適切です。
この選択肢は正しいです。
布基礎の立上り部分の厚さを150mmとすることは、建築基準を満たしており、適切です。
また、セパレーターを用いることで型枠間の幅を確実に固定することも正しい手法です。
この選択肢は正しいです。
床下換気措置として、1mあたり75cm²以上の換気孔を設けることは、適切な換気を確保するための標準的な方法です。
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