二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科4(建築施工) 問7
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問題
二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科4(建築施工) 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
土工事及び地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 土工事において、地盤沈下を防止するための地下水処理の工法として、ディープウェル工法を採用した。
- 砂地業において、シルトを含まない山砂を使用した。
- オールケーシング工法において、所定の支持層を確認後は、孔底部のスライムを除去した。
- 場所打ちコンクリート杭工事において、特記がなかったので、本杭の施工における各種管理基準値を定めるための試験杭を、最初に施工する1本目の本杭と兼ねることとした。
- 基礎の墨出しを行い、配筋、型枠の建込みを正確に行うために、捨てコンクリート地業を行った。
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この過去問の解説 (2件)
01
最も不適当な選択肢は「土工事において、地盤沈下を防止するための地下水処理の工法として、ディープウェル工法を採用した。」です。
ディープウェル工法は地下水位を下げることができますが、同時に地盤沈下も発生してしまいます。
ディープウェル工法による地盤沈下を防止するためには、リチャージ工法を採用します。
それぞれの解説は以下のとおりです。
不適当な選択肢です。
ディープウェル工法は、地盤に排水用の井戸を掘り、井戸の中に地下水を集めて水中ポンプで強制排水する工法で、地下水位を下げることができます。
ただし、先に述べたように、地下水位の減少とともに地盤沈下も発生してしまう可能性があります。
地盤沈下を防止するためには、ディープウェル工法でくみ上げた地下水を、ディープウェルから離れた井戸に入れるリチャージ工法が有効です。
正しい選択肢です。
シルトは微細な土粒子でできています。
一度ほぐれてしまうと締め固めても強度が出にくいため、砂地業には適していません。
一方、山砂は様々な粒形の砂が混ざっています。
締め固めることで強固になるという特徴があります。
以上から、砂地業においては山砂の使用が最も適しています。
正しい選択肢です。
オールケーシング工法は、掘削孔の全長をケーシングチューブで保護しながら地盤を掘削する工法です。
掘削孔が所定の支持層まで達したことを確認した後、孔底部のスライム処理を行います。
正しい選択肢です。
杭の工法に関わらず、本杭の施工における各種基準値を定めるために最初の1本目を試験杭として施工します。
この試験杭は本杭と兼ねることができます。
正しい選択肢です。
捨てコンクリート地業は、墨出しや基礎の鉄筋工事・型枠工事の作業をスムーズに行えるようにするために、地盤の上に厚さ50mm程度のコンクリートを平らに打設する工事です。
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02
土工事及び地業工事に関する問題です。
誤った内容です。
ディープウェル工法は、地下水位以下の掘削を行う場合の排水工法の1つで、井戸枯れや地盤沈下が生じるおそれがあります。
地盤沈下を生じるおそれがある場合の有効な工法はリチャージ工法といいます。
正しい内容です。
砂地業において使用する砂は締固めに適した山砂、川砂、砕砂とし、シルクが混ざっているものは使用しません。
正しい内容です。
オールケーシング工法において、所定の支持層を確認後は孔底部のスライムを除去します。
正しい内容です。
場所打ちコンクリート杭工事において、一般的には最初に施工する1本目の本杭が試験杭となります。
正しい内容です。
基礎の墨出し、配筋、型枠の建込み等を正確に行うため、捨てコンクリートを打設します。
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