二級建築士の過去問 令和4年(2022年) 学科4(建築施工) 問11
この過去問の解説 (2件)
不適当な選択肢は「梁のコンクリートは、柱及び壁のコンクリートの打込みと連続して梁の上部まで打ち込んだ。」です。
コンクリートの打込み時、柱・壁と梁を連続して打ち込むと沈みひび割れが発生する恐れがあります。
そのため、柱・壁部分のコンクリート打ち込み後、沈下が収まってから梁部分のコンクリートを打ち込みます。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
コンクリートの圧送時、ポンプ車のブームだけで打設場所まで届かない場合は輸送管を配管します。
輸送管はコンクリート打設時の圧力などで大きく揺れ、型枠や配筋などに当たるため、指示台などを設置して輸送管が揺れないようにします。
正しい選択肢です。
2つの工場で製造されたコンクリートは、同一打込み区画に打ち込まないようにします。
2つ以上の工場を選定する場合は、打込み区画を分けて工場の責任の所在が明確にできるようにします。
正しい選択肢です。
コンクリートの品質に悪影響を及ぼすおそれのある降雨または降雪が予想される場合、もしくは打込み中のコンクリート温度が2℃を下回るおそれのある場合は、適切な養生を行った上でコンクリートを打ち込みます。
なお、適切な養生を行うことができない場合は打ち込みを行わないようにします。
不適当な選択肢です。
柱及び壁コンクリートの打ち込みの場合、養生時に沈み込みが発生します。
そのため、柱や壁から梁の上部まで連続して打ち込むと沈みひび割れが発生するおそれがあります。
沈みひび割れを防止するため、柱及び壁のコンクリートの打込み後、沈下がほぼ終了してから梁上まで打ち込みます。
正しい選択肢です。
打継ぎ部はできるだけ少なくし、打継ぐ場合は応力の小さいところで打継ぐようにします。
梁や壁の打継ぎ部の仕切り面は、鉄筋を骨としてメタルラスや板を張って仕切ります。
コンクリート工事に関する問題です。
正しい内容です。
コンクリートポンプによる圧送の場合、支持台等を使用して輸送管を保持し、型枠や配筋に有害な影響を与えないよう配慮します。
正しい内容です。
同一打込み区画に、2つ以上の工場で製造されたレディーミクストコンクリートが打込まれないように分ける必要があります。
正しい内容です。
コンクリートの品質に悪影響を及ぼすおそれのある降雨・降雪の場合でも、適切な養生を行えばコンクリートの打設は可能です。
誤った内容です。
梁の打込みにおいては、梁下で一度止め、コンクリートの沈みが落ち着いてから打込みます。
正しい内容です。
打継ぎ部の仕切り面の施工について、梁や壁は鉄筋を骨としてメタルラスを張って仕切ります。
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