二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科4(建築施工) 問10
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問題
二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科4(建築施工) 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 材齢28日で試験を行うための構造体コンクリートの圧縮強度推定用供試体は、工事現場の直射日光の当たらない屋外において、水中養生とした。
- 普通コンクリートの気乾単位容積質量を、2.3t/m3とした。
- 調合管理強度の判定は、3回の試験で行い、1回の試験における圧縮強度の平均値が調合管理強度の90%、かつ、3回の試験における圧縮強度の総平均値が調合管理強度以上であったので、合格とした。
- 構造体コンクリート強度の判定のための供試体は、任意の運搬車1台からコンクリート試料を採取して、3個の供試体を作製した。
- コンクリートの計画調合は、調合強度等について所定の品質が得られることを試し練りによって確認したうえで定めた。
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この過去問の解説 (2件)
01
不適当な選択肢は「構造体コンクリートの圧縮強度の検査の場合は、3台の運搬車から1個ずつ、合計3個の供試体を作製します。」です。
構造体コンクリートの圧縮強度と調合管理強度の管理試験が入れ替わっています。
構造体コンクリートの圧縮強度の検査は、現場に打ち込まれたコンクリートが設計図等に記載されている所定の強度を上回っているか確認するためのものです。
現場の構造体の品質管理のために行うと考えても良いです。
適切な間隔をあけた3台の運搬車からそれぞれ1個ずつ、合計3個の供試体を作製します。
一方、調合管理強度の管理試験は、作ったコンクリートが調合計画どおりの品質となっているか確認するためのものです。
コンクリートプラントの品質管理のために行うと考えても良いです。
1台の運搬車から同時に3個の供試体を作製します。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
構造体コンクリートの圧縮強度の供試体は、材齢に応じて下記のように養生します。
材齢28日で試験を行う場合
→標準養生か工事現場における水中養生
材齢28日を超え91日以内に試験を行う場合
→工事現場による現場封かん養生
正しい選択肢です。
普通コンクリートの気乾単位容積質量はバラツキがあり、標準的な範囲としては2.2t/㎥~2.4t/㎥です。(JASS5)
慣例として2.3t/m3とすることが多いです。
正しい選択肢です。
調合管理強度の試験は下記の回数だけ実施します。
・打込み日ごと、打込み工区ごと、150㎥以下ごとに1回の試験を行う
・試験は3回行い、1回の試験に3個の供試体を用いる(供試体は合計9個必要)
また、下記二つの基準の両方を満たすことで合格となります。
・1回の試験における供試体の圧縮強度の平均値が調合管理強度の85%以上
・3回の試験における供試体の圧縮強度の総平均値が調合管理強度以上
選択肢の内容は二つの基準を満たしているため合格となります。
不適当な選択肢です。
構造体コンクリートの圧縮強度の検査の場合は、3台の運搬車から1個ずつ、合計3個の供試体を作製します。
なお、調合管理強度の管理試験の場合は、1台の運搬車から同時に3個の供試体を作製します。
正しい選択肢です。
計画調合は仕様書又は責任技術者によって指示された調合のことで、コンクリート1m3の材料使用量で表します。
試し練りを行い所定の品質が得られたか確認した上で定められます。
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02
コンクリート工事に関する問題です。
正しい内容です。
強度管理の材齢を28日で行う場合、供試体の養生方法は標準水中養生や現場水中養生があります。
正しい内容です。
普通コンクリートの気乾単位容積質量は2.1t/m3を超え2.5t/m3以下を標準とします。
正しい内容です。
調合管理強度の判定は、3回の試験で行い、以下①②を満たせば合格となります。
①1回の試験における圧縮強度の平均値が調合管理強度の85%
②3回の試験における圧縮強度の総平均値が調合管理強度以上
誤った内容です。
1回の試験には、適当な間隔をおいた任意の3台の運搬車から試料を採取して1個ずつ作製した合計3個の供試体を使用します。
正しい内容です。
施工者は、コンクリートの計画調合を定めるにあたって試し練りを行います。
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