二級建築士の過去問
令和4年(2022年)
学科4(建築施工) 問9
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問題
二級建築士試験 令和4年(2022年) 学科4(建築施工) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- セパレーター(丸セパB型)のコーン穴の処理については、コーンを取り外したのち、防水剤入りモルタルを充填した。
- コンクリートの有害なひび割れ及びたわみの有無は、支保工を取り外した後に確認した。
- 梁を貫通する配管用スリーブには、紙チューブを使用した。
- 柱の型枠の加工及び組立てに当たって、型枠下部にコンクリート打込み前の清掃用に掃除口を設けた。
- コンクリート圧縮強度が12N/mm2に達し、かつ、施工中の荷重及び外力について、構造計算により安全が確認されたので、スラブ下の支柱を取り外した。
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この過去問の解説 (2件)
01
不適当な選択肢は「梁を貫通する配管用スリーブには、紙チューブを使用した。」です。
紙チューブは軽量で加工もしやすいのですが、コンクリートの打設後に撤去する必要があります。
また、紙でできているため火や水に弱く、変形もしやすいため、防火区画や止水性が必要な部分や、柱・梁で使用することはできません。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
セパレーターのコーン穴は、コーンを外した後に硬練りモルタルや防水剤入りモルタルを充填します。
正しい選択肢です。
支保工が設置されたままだと支保工によってたわみが抑えられている状態なので、ひび割れ等が確認できません。
有害なひび割れやたわみは支保工を取り外した後に確認します。
不適切な選択肢です。
梁を貫通する部分の配管用スリーブは、硬質ポリ塩化ビニル管や溶融亜鉛めっき鋼板とします。
紙チューブは、柱・梁以外の、開口補強が不要で、スリーブ径が200mm以下の場合のみ使用できます。
壁や床でスリーブ径が小さい場所なら採用できますが、設問のような梁を貫通する部分には紙チューブは使えません。
正しい選択肢です。
柱の下部には、コンクリート打込み前の清掃用に掃除口を設けます。
打ち込み開始前に掃除口から雑物を取り除き、清掃が終わったら掃除口を閉じます。
正しい選択肢です。
スラブ下、梁下の支柱については、コンクリートの圧縮強度が12N/mm2以上で、かつ構造計算によって安全が確認された場合には解体することができます。
なお、片持ち梁、片持ちスラブの場合は圧縮強度が設計基準強度の100%に達すれば支柱を解体することができます。
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02
型枠工事に関する問題です。
正しい内容です。
丸セパB種を用いた場合、コーンを取り外したのち、防水剤入りモルタルを充填します。
正しい内容です。
コンクリートの有害なひび割れ及びたわみの有無の確認は、支保工を取り外した後に行います。
誤った内容です。
配管用スリーブに紙チューブを用いることができる箇所は、柱及び梁以外の箇所で、開口補強が不要な200Φ以下の部分に限られています。
正しい内容です。
型枠には、コンクリート打込み前の清掃用に掃除口を設けます。
正しい内容です。
スラブ下の支柱の最小存置期間は、圧縮強度が設計基準強度の85%又は12N/㎜2以上かつ構造計算により安全が確認されるまでとなっています。
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