二級建築士 過去問
令和4年(2022年)
問91 (学科4(建築施工) 問16)
問題文
木造住宅における木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和4年(2022年) 問91(学科4(建築施工) 問16) (訂正依頼・報告はこちら)
木造住宅における木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 土台には、ひばを使用した。
- 大引は、腹を上端にして使用した。
- 床板は、木表を上にして取り付けた。
- 柱は、末口を土台側にして取り付けた。
- 桁は、背を上端にして使用した。
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この過去問の解説 (3件)
01
不適当な選択肢は「柱は、末口を土台側にして取り付けた。」です。
樹木から丸太を切り出した際の、根本側を元口、先端側を末口と呼びます。
元口の方が強度が大きいので、柱として使う場合は元口を土台側にして取り付けます。
※木材の背、腹について
木材は、原木が育った地形や方角によって曲がったり、年輪の密度が変わったりします。
年輪の間隔が広く凹型に曲がる方を腹、
年輪の間隔が狭く凸型に曲がる方を背と呼びます。
大引の場合、腹を上端にして使用し、反りによる束の持ち上がりを防ぎます。
梁や桁の場合、背を上端にして使用し、部材がたわまないようにします。
正しい選択肢です。
土台は腐食しやすいため、ひばやひのき等の耐朽性のある樹種を使用します。
正しい選択肢です。
大引きの場合、腹を上端にして使用することで、大引きの反りによる束の持ち上がりを防ぎます。
正しい選択肢です。
木材を切り出す際、丸太の外周側の面を木表、内側の面を木裏と呼びます。
木裏は樹種によってはささくれが発生しやすいため、床板として使用する場合は木表を上にして取り付けます。
※参考
木材の特徴として、木表側の方が収縮が大きく、木表側が凹に反るという性質があります。
鴨居(引き戸の上枠)や敷居(引き戸の下枠)の表面を木裏側に設けると、木裏が凸に反り引き戸を圧迫してしまいます。
そのため、鴨居や敷居の溝は木表側に設けるようにします。
不適当な選択肢です。
樹木から丸太を切り出す際の、根本側を元口、先端側を末口と呼びます。
柱の場合、元口を土台側にして取り付けます。
正しい選択肢です。
桁の場合、部材が下にたわまないように、背を上端にして使用します。
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02
木工事の材料に関する問題です。
土台には、ヒノキやひばを使用します。
大引は、腹を上、背が下になるようにして使用します。
床板は、木表を上にして取り付けます。
柱は、元口を土台側にして取り付けます。
桁は、背を上側にして使用します。
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03
この問題は、木造住宅における木工事に関する知識を求められています。
この選択肢は正しいです。
木造住宅の土台には、ヒノキや杉、ヒバが使用されます。
この選択肢は正しいです。
木材は反りに応じて凸側を背といい、凹側を腹といいます。
大引は背を上端にすると浮き上がってしまうため、腹を上端にして使用します。
この選択肢は正しいです。
木表は外観の良い、樹皮側のことをいい化粧面とします。
そのため床板は木表を上にして使用します。
この選択肢は不適当です。
末口は樹木の上部のことを言います。
柱として用いる場合には、通常樹木が立っている方向とするため、末口は上(元口を土台側)として使用します。
この選択肢は正しいです。
木材は反りに応じて凸側を背といい、凹側を腹といいます。
桁は、凸側である背を上端にして使用します。
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