二級建築士 過去問
令和5年(2023年)
問14 (学科1(建築計画) 問14)
問題文
教育施設等の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和5年(2023年) 問14(学科1(建築計画) 問14) (訂正依頼・報告はこちら)
教育施設等の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 保育所の計画において、幼児用便所は保育室の近くに設けた。
- 図書館の開架閲覧室において、書架の間隔を、車椅子使用者の通行を考慮して210cmとした。
- 図書館の開架閲覧室において、照明は書架の最下部まで十分な照度が得られるように計画した。
- 小学校の計画において、図書室・視聴覚室・コンピュータ室の機能を統合したメディアセンターを設け、1クラス分の人数が利用できる広さとした。
- 教科教室型の中学校において、学校生活の拠点となるホームベースを、教室移動の動線から離して、落ち着いた奥まった位置に設けた。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、教育施設の計画における設計基準と適切な配置に関する知識を問うものです。
保育所や図書館、小学校、中学校など、各施設の特性や使用者のニーズに応じた設計基準を理解している必要があります。
この選択肢は適当です。
保育所では、幼児が頻繁にトイレに行く必要があるため、便所は保育室の近くに設けることが一般的です。
これにより、幼児がトイレに行く際に迷わず、安全にアクセスできるようになります。
保育室から便所までの距離が短いことで、スタッフの管理やサポートも容易になります。
この選択肢は適当です。
図書館の開架閲覧室では、車椅子使用者が通行できるように書架の間隔を確保する必要があります。
一般的に、車椅子が通行するためには約150cm以上の通路幅が推奨されるため、210cmという幅は十分なスペースとなります。
この選択肢は適当です。
図書館の開架閲覧室では、書架の最下部まで十分な照度を確保することが重要です。
これにより、利用者が書籍のタイトルや内容をはっきりと確認でき、快適に閲覧することができます。
照明計画には、書架の高さや配置に応じた適切な照度を確保し、目に優しい環境を提供することが求められます。
照明が不十分だと、利用者の目の疲れや閲覧の効率が低下する可能性があります。
この選択肢は適当です。
小学校におけるメディアセンターは、図書室、視聴覚室、コンピュータ室などの機能を統合して、教育活動を効率的に支援するための施設です。
1クラス分の人数が利用できる広さを確保することにより、授業や学習活動を行う際に、全員が快適に使用できるようになります。
この選択肢は不適当です。
教科教室型の中学校において、学校生活の拠点となるホームベースは、教室間の移動に便利な位置に設けることが望ましいです。
ホームベースは、教室間の移動や休憩、グループ活動などで頻繁に使用されるため、動線上の中心に近い、アクセスの良い場所に配置することが一般的です。
奥まった位置に設けると、利用者の移動が不便になり、利用頻度が低下する可能性があります。
また、学生同士の交流や学校生活の中心として機能するためには、目立ちやすく、アクセスしやすい位置が理想です。
設計の際には、利用者の利便性、安全性、快適性を考慮し、各施設の特性に応じた適切な設計を行うことが重要です。
特に、教育施設では、利用者の動線や機能性を考慮し、施設の配置や設計要件を正確に把握することが求められます。
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02
これは、公共施設の計画に関する問題です。
この選択肢は、「〇」です。
サポートがしやすいように幼児用便所は保育室の近くに設けます。
この選択肢は、「〇」です。
開架式は一般的な図書館の様式で、
来館者が自由に本棚から本を取り出せる形式です。
書架の間隔は車いす2台がすれ違うことが出来る210㎝が推奨されています。
この選択肢は、「〇」です。
利用者が見やすいように、
最下部まで照明が当たるように設計します。
この選択肢は、「〇」です。
小学校でのメディアセンターは、
授業で使用する際に1クラス全員が使用できるような広さに設計します。
この選択肢は、「×」です。
教科教室型は、教科ごとに教室が変わる方式で、
ホームベースはあまり使用しないため、
離れた位置に配置してしまうと、
使用率が減ってしまうので、
アクセスがしやすい場所に配置します。
施設の問題では、車椅子使用者への配慮について聞かれることが多いので、
関係する数値等は特に押さえておきましょう。
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