二級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科1(建築計画) 問19
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問題
二級建築士試験 令和5年(2023年) 学科1(建築計画) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
建築設備に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
- 除害施設:工場や事業所等から下水道への排水管接続において、規定濃度以上の有害物質等を事前に除去する施設をいう。
- DO(溶存酸素):水中に溶解している酸素の量であり、排水の汚れ具合を示す指標の一つである。
- 顕熱:物体において、温度を変えずに相変化だけに消費される熱をいう。
- 特殊継手排水システム:排水立て管への流入速度を減速させ、管内圧力を小さく抑える工夫をした伸頂通気システムの一種である。
- 力率:交流回路に電力を供給するときの有効電力と皮相電力との比である。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題のテーマは建築設備に関する用語とその説明に関する知識です。
各選択肢が示す用語とその説明の正確性を理解することが求められます。
この選択肢は適当です。
除害施設は工場や事業所から下水道に接続する際に、規定濃度以上の有害物質を事前に除去する施設です。
これにより、下水道に流れる水質が保たれ、環境保護が実現されます。
例えば、化学物質や油分などが規定値を超えると、これを除去することで排水の安全性が確保されます。
この選択肢は適当です。
DO(溶存酸素)は水中に溶解している酸素の量を示し、排水の汚れ具合を示す指標の一つです。
水質管理において重要な指標であり、溶存酸素が多いほど水質が良好であることを示します。
反対に、DOが低いと汚染が進んでいる可能性があるため、水質改善が必要です。
この選択肢は不適当です。
顕熱とは、物体の温度を上下するときに変化する熱のことを言います。
一方、物体において、温度を変えずに相変化だけに消費される熱を潜熱と言います。
この選択肢は潜熱のことを説明しているため誤りです。
この選択肢は適当です。
特殊継手排水システムは、排水立て管への流入速度を減速させ、管内圧力を低く保つための工夫が施された伸頂通気システムです。
このシステムは、排水の流れがスムーズになるように設計されており、排水管の劣化を防ぐための重要な対策です。
これにより、排水設備の長寿命化が図られます。
この選択肢は適当です。
力率は、交流回路における有効電力と皮相電力との比を示します。
力率は、電力の利用効率を表し、1に近いほど電力が効率よく利用されていることを意味します。
力率が低いと、電力供給の効率が悪く、無駄な電力消費が発生する可能性があります。
建築設備に関する用語の理解は、設計や運用において重要な役割を果たします。
除害施設、DO(溶存酸素)、特殊継手排水システム、力率などはそれぞれ異なる設備や指標に関する知識を反映しており、これらの正確な理解が設備の適切な管理と運用に繋がります。
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