二級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科1(建築計画) 問21
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問題
二級建築士試験 令和5年(2023年) 学科1(建築計画) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 水道直結増圧方式において、水道本管への逆流を防止するためには、一般に、増圧ポンプの吸込み側に逆流防止装置を設置する。
- 都市ガスの13A、12A、5C等の分類記号は、燃焼性や燃焼速度を表し、ガス器具は使用ガスに適合した専用のものを使わなければならない。
- 便器の洗浄水に中水を利用する場合、温水洗浄便座の給水には、別途、上水を用いなければならない。
- 通気立て管の下部は、最低位の排水横枝管より高い位置において、排水立て管に接続する。
- サーモスタット湯水混合水栓は、あらかじめ温度調整ハンドルで設定した温度で吐水するので、火傷の心配が少ない水栓である。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題は給排水衛生設備の理解であり、各選択肢が示す設備の設計や運用に関する知識を正確に把握することが求められます。
給排水衛生設備の基本的な機能や設計基準に基づいて、各記述の正誤を判断しましょう。
この選択肢は適当です。
水道直結増圧方式において、増圧ポンプの吸込み側に逆流防止装置を設置することは適切な対策です。
この装置は水道本管への逆流を防ぐために必要であり、衛生的な水供給を確保するために重要です。
逆流防止装置がないと、汚染された水が本管に逆流し、水質が損なわれるリスクがあります。
この選択肢は適当です。
都市ガスの分類記号である、頭の数字は、ガス1㎥あたりの発熱量を表しています。
数字が大きいほど発熱効率が良いということを示しています。
また、分類記号のうち、アルファベットはガスの燃焼速度を表しています。燃焼速度はAからCになるにつれ速くなります。
この選択肢は適当です。
便器の洗浄水に中水を利用する場合、温水洗浄便座の給水には上水を用いる必要があります。
中水は再利用水であり、衛生面でのリスクがあるため、清潔さが要求される温水洗浄便座には適さないためです。
この選択肢は不適当です。
通気立て管は排水立て管の通気を確保し、排水の流れをスムーズにするためのものです。
通気立て管の下部は、最低位の排水横枝管より低い位置で排水立て管に接続するか、又は排水横主管に接続する必要があるためこの選択肢は不適当です。
この選択肢は適当です。
サーモスタット湯水混合水栓は、設定した温度で安定して吐水するため、火傷のリスクを減らします。
温度調整ハンドルで事前に設定された温度で水を吐水するため、安全で快適な使用が可能です。
給排水衛生設備に関する問題では、設備の設計基準や適切な運用についての知識が重要です。
水道直結増圧方式における逆流防止装置の設置や、便器洗浄水に対する中水と上水の使い分けは、設備の安全性と衛生を保つために重要です。
通気立て管の設置方法についてはそれぞれの管との関係性を押さえておくことが必要です。
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