二級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科1(建築計画) 問24
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問題
二級建築士試験 令和5年(2023年) 学科1(建築計画) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
防災・消防設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 避雷設備の受雷部システムの設計には、保護角法、回転球体法、メッシュ法がある。
- 避難口誘導灯は、その視認性に関する表示面の縦寸法と明るさにより、A級、B級及びC級の3区分がある。
- 非常用の照明装置にLEDランプを用いる場合は、常温下で床面において水平面照度で2lx以上を確保する必要がある。
- 非常警報設備は、火災等の感知と音響装置による報知とを自動的に行う設備である。
- 粉末消火設備は、燃焼を抑制する粉末状の消火剤を加圧ガスで放出する消火設備であり、液体燃料の火災に有効である。
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この過去問の解説 (1件)
01
防災・消防設備は建築物の安全性を確保するために欠かせない要素であり、火災や自然災害に備えるための適切な設計と設備の配置が求められます。
この問題では、避雷設備や誘導灯、非常用照明、警報設備、消火設備といった基本的な防災機器についての理解が試されています。
この選択肢は適当です。
避雷設備の受雷部システムの設計には、保護角法、回転球体法、メッシュ法があります。
保護角法は、建築物の形状や高さに応じた保護角を設定し、その範囲内を雷から保護する方法です。
回転球体法は、建物に対して想定される雷の落雷ポイントを球体でシミュレーションし、受雷部の配置を設計する方法です。
メッシュ法は、建物の表面に細かいメッシュ状の導体を配置して雷を分散させる方法です。
この選択肢は適当です。
避難口誘導灯の区分は、その視認性や明るさに応じてA級、B級、C級の3つに分類されます。
A級は大型の施設や重要な避難経路に使用されるもので、最も大きな表示面と明るさを持ちます。
B級とC級は、施設の規模や避難口の重要性に応じて使い分けられ、表示面のサイズや輝度が異なります。
これにより、避難者が緊急時に適切な避難経路を視認できるよう設計されています。
この選択肢は適当です。
非常用照明装置にLEDランプを使用する場合、床面において水平面照度で2lx以上を確保することが求められます。
非常用照明は、停電や火災時における避難の安全性を確保するために設置されるため、規定の明るさが必要です。
特にLEDは長寿命で省エネルギーな特性を持つため、非常用照明としても広く採用されています。
この選択肢は不適当です。
非常警報設備は、火災感知と音響装置による報知を自動で行うものではなく、手動での操作が必要です。
自動で火災を感知し報知するのは「自動火災報知設備」であり、非常警報設備は手動での発報が一般的です。
手動式の非常警報設備は、緊急時に人がボタンを押して音響装置を作動させる必要があり、感知自体は自動ではないため、この選択肢は誤りです。
この選択肢は適当です。
粉末消火設備は、粉末状の消火剤を加圧ガスで放出して燃焼を抑制します。
この設備は、特に液体燃料の火災に対して有効であり、燃焼を抑え込む速効性があります。
粉末消火剤は、火災現場における酸素供給を遮断し、燃焼を抑制する効果があるため、特に油やガソリンといった可燃性液体の火災に適しています。
この問題は、防災・消防設備に関する基本的な知識を問うもので、火災や災害時に適切に機能する設備の設計と使用について理解しているかが試されています。
特に、非常警報設備の自動性について誤解が生じやすいため、設計者は手動と自動の機能を明確に区別し、適切な設備を設置することが重要です。
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