二級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科3(建築構造) 問1

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問題

二級建築士試験 令和5年(2023年) 学科3(建築構造) 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

図のような断面において、図心を通りX軸に平行な図心軸に関する断面二次モーメントの値として、正しいものは、次のうちどれか。
問題文の画像
  • 40cm4
  • 64cm4
  • 88cm4
  • 112cm4
  • 160cm4

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は64cm4となります。

前提として断面二次モーメントを求める公式は下記の通りです。

 

断面二次モーメント = bh3/12 + bhy2

 b : 長方形の横幅

 h : 長方形の高さ

 y : x軸から図心までの距離

 

①図の全体の図心の位置を求める。

L字型の図の図心を求めるには図を長方形に分けた上で断面一次モーメントを求める方法で求めます。

L字型の断面一次モーメントは

 (L字型の面積【24cm2】)×(L字型の図心【Lとおく】)となりますが、

X=2cmの位置で左右に長方形を分けて考えると、

L字型の断面一次モーメントは

 (左側の長方形面積【12cm2】)×(左側の長方形の中心までの距離【3cm】)+ (右側の長方形面積【12cm2】)×(左側の長方形の中心までの距離【1cm】)となります。

 

つまりL字型の図心Lは

 24cm2 × L = (12cm2 × 3cm)+(12cm2 × 1cm)

 L2cm

となります。 

 

②断面二次モーメントの公式を左右の長方形に適用して求める。

L字型の図心Lはy=2cmの位置であったことに対して、左側の長方形の図心はy=3cmの位置、右側の図心はy=1cmの位置であり、

それぞれ全体の図心からの1cmずつずれています。

 

断面二次モーメントの公式 bh3/12 + bhy2 を左右それぞれに適用して、

(左側の長方形の断面二次モーメント)

2×63/12+2×6×12 = 48cm4

(右側の長方形の断面二次モーメント)

6×23/12+6×2×12 = 16cm4

 

したがって全体の断面二次モーメントは

 

48cm4 + 16cm4 64cm4

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