二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問1 (学科1(建築計画) 問1)
問題文
日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和6年(2024年) 問1(学科1(建築計画) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 中尊寺金色堂(岩手県)は、外観が総漆塗りの金箔押しで仕上げられた方三間の仏堂である。
- 日光東照宮(栃木県)は、本殿と拝殿とを石の間で繋ぐ権現造りの霊廟建築である。
- 住吉大社本殿(大阪府)は、四周に回り縁がなく、内部は内陣と外陣に区分されている等の特徴をもった住吉造りの建築物である。
- 出雲大社本殿(島根県)は、神社本殿の一形式の大社造りであり、平入りの建築物である。
- 厳島神社社殿(広島県)は、両流れ造りの屋根をもつ本殿と拝殿、祓殿、舞台、回廊などで構成された建築物である。
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この過去問の解説 (2件)
01
どの設問も有名な歴史的建築物についての出題です。
この手の問題は繰り返し出題されています。
過去問で出題された建物は写真等とリンクさせ、視覚で特徴を覚えましょう。
記述は正しいです。
中尊寺金色堂は内外ともに金箔貼りで豪華な装飾は極楽浄土を
表現しています。
なお、方三間とは建物が正方形で柱が4本、柱の間が3つある
という意味です。
記述は正しいです。
日光東照宮は徳川家康公の霊廟(死者の霊を祀る)建築であり、
全国の東照宮の総本社です。
日本の代表的な神社建築様式であり、本殿と拝殿との間を石の間で
つなぐ権現造りです。
記述は正しいです。
住吉造りは日本の神社建築形式の一つです。
主な特徴としては
・檜皮葺の屋根で妻入式切妻造
・回り縁、正面中央の柱がない
・内部が内陣と外陣に区切られている
・間口2間、奥行き4間
があります。
記述は誤りです。
出雲大社本殿は、切妻屋根の妻側に正面入り口を設けた
妻入りの大社造りです。
平入りとは平側(妻でない側)に正面入口がある形式です。
出雲大社本殿の特徴として、9本の柱が田の字型に配置され、
正方形となっています。
記述は正しいです。
厳島神社は平安時代に広島県宮島に建てられた神殿造りです。
本殿、幣殿、拝殿、祓殿、舞台、回廊で構成されています。
本殿は母屋の前後に庇があり、屋根を前後に流れ造りとした
両流れ造りです。
<神社建築様式>
・神明造(伊勢神宮本殿)
・大社造(出雲大社本殿)
・住吉造(住吉大社本殿)
・流造(上賀茂神社本殿)
・春日造(春日神社本殿)
・八幡造(宇佐神宮本殿)
が主なものとして挙げられます。
それぞれの特徴を視覚で覚えましょう。
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02
この問題は、日本の独特のお寺や神社の建築様式に関するものです。
記述は正しいです。
中尊寺金色堂は、平安時代に広がった浄土思想の代表的な仏寺建築で、世界文化遺産にも登録されております。
記述は正しいです。
日光東照宮は江戸時代を代表する神社建築で、徳川家康が祀られております。江戸時代では、石の間造りは将軍などの墓所である霊廟に用いられていました。
記述は正しいです。
住吉神社は妻側に正面入り口を設けた妻入りの神社形式です。同じ形、同じ大きさの本殿が4つあるのが特徴的です。
記述が誤りです。
出雲大社本殿は、妻側に正面入り口を設けた妻入りの大社造りです。現在の建物は、江戸時代中期に建てられたものですが、創立時はかなり大きなものであったようです。
記述は正しいです。
厳島神社は平安時代に建てられた建物で、海の上に浮かんでいるように見えるのが特徴です。
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