二級建築士 過去問
令和6年(2024年)
問81 (学科4(建築施工) 問6)
問題文
木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
二級建築士試験 令和6年(2024年) 問81(学科4(建築施工) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 土間コンクリートは、厚さ120mmとし、断面の中心部に、鉄線の径が4.0mmで網目寸法が150mm✕150mmのワイヤーメッシュを配した。
- 布基礎の床下防湿措置において、床下地面全面に厚さ0.1mmの住宅用プラスチック系防湿フィルムを、重ね幅150mmとして敷き詰めた。
- 断熱材がある土間スラブにおいて、防湿層は、土間スラブと断熱材の間に設けた。
- べた基礎において、地面から基礎の立上り部分の上端までの高さを、450mmとした。
- アンカーボルトの埋込み位置は、耐力壁両端の柱の下部、隅角部及び土台の継手・仕口位置付近とし、その他の部分は間隔を2.0mとした。
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この過去問の解説 (1件)
01
「断熱材がある土間スラブにおいて、防湿層は、土間スラブと断熱材の間に設けた。」
この記述が最も不適当です。
防湿層は、地面から上がってくる湿気を断熱材やコンクリートに届かせないため、土と断熱材の間(=最も地面側)に連続して敷くのが原則です。
断熱材の上に置くと、断熱材内部やスラブ下面に水蒸気が入り込み、結露や劣化の原因になります。
適当です。
厚さ100~120mm程度が一般的で、ワイヤーメッシュD4-150も住宅土間では標準的です。
厚さ0.1mm以上かつ重ね幅100mm以上が推奨値なので、適当です。
不適当です。
防湿層は地面側に設けるべきで位置が誤っています。
適当です。
木造住宅では立上り高さを400~450mmとする例が多く、床下換気や白蟻対策の観点でも問題ありません。
適当です。
建築基準法施行令では間隔≤2.7mですが、2.0mはそれより厳しく安全側です。
木造住宅の基礎では、
・防湿層は必ず地面側に連続して設ける
・立上り高さ400mm程度、アンカーボルト間隔2.0~2.7m以内
が基本です。
防湿層の位置を誤ると、断熱材やコンクリート内部に湿気が入り込み、結露・カビ・劣化を招くため、配置場所を図と仕様書で必ず確認しましょう。
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