クレーン・デリック運転士 過去問
平成31年(2019年)4月
問12 (関係法令 問12)
問題文
クレーンの使用に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
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問題
クレーン・デリック運転士試験 平成31年(2019年)4月 問12(関係法令 問12) (訂正依頼・報告はこちら)
クレーンの使用に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- クレーンは、原則として、定格荷重をこえる荷重をかけて使用してはならない。
- 労働者からクレーンの安全装置の機能が失われている旨の申出があったときは、すみやかに、適当な措置を講じなければならない。
- フックに玉掛け用ワイヤロープ等の外れ止め装置を具備するクレーンを用いて荷をつり上げるときは、当該外れ止め装置を使用しなければならない。
- 油圧を動力として用いるジブクレーンの安全弁については、原則として、最大の定格荷重に相当する荷重をかけたときの油圧に相当する圧力以下で作用するように調整しておかなければならない。
- クレーンの直働式以外の巻過防止装置は、つり具の上面又は当該つり具の巻上用シーブの上面とドラムその他当該上面が接触するおそれのある物(傾斜したジブを除く。)の下面との間隔が0.05m以上となるように調整しておかなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
クレーンは、原則として、定格荷重をこえる荷重をかけて使用してはいけません。
2 . 正しいです。
労働者からクレーンの安全装置の機能が失われている旨の申出があったときは、すみやかに、適当な措置を講じ、是正するまではクレーンを使用をすることはできません。
3 .正しいです。
フックに玉掛け用ワイヤロープ等の外れ止め装置を具備するクレーンを用いて荷をつり上げるときは、当該外れ止め装置を使用し、つり荷の落下を防止しなければなりません。
4 . 正しいです。
油圧を動力として用いるジブクレーンの安全弁については、原則として、最大の定格荷重に相当する荷重をかけたときの油圧に相当する圧力以下で作用するように調整しておかなければなりません。
5 . 誤りです。
クレーンの直働式以外の巻過防止装置は、つり具の上面又は当該つり具の巻上用シーブの上面とドラムその他当該上面が接触するおそれのある物(傾斜したジブを除く。)の下面との間隔が0.25m以上となるように調整しておかなければなりません。
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02
クレーンの使用に関する問題です。
良く問題文を読むと明らかに違反なものも含まれているので、しっかり問題文を読んで解いていきましょう。
正しい記述です。
クレーンは、原則として定格荷重をこえる荷重をかけて使用してはいけません。当然です。
正しい記述です。
労働者からクレーンの安全装置の機能が失われている旨の申出があった際は、すぐに適当な措置を講じなければいけません。
そのまま使用すればクレーンの故障や災害につながります。
正しい記述です。
フックに玉掛け用ワイヤロープ等の外れ止め装置を具備するクレーンを用いて荷をつり上げる時は、外れ止め装置を使用する義務があります。付けていないと荷が落下する危険があります。
正しい記述です。
ジブクレーンの安全弁は、基本的に最大の定格荷重に相当する荷重をかけたときの油圧に相当する圧力以下で作用するように調整しておく必要があります。
クレーンの直働式以外の巻過防止装置は、つり具の上面又は当該つり具の巻上用シーブの上面とドラムその他当該上面が接触するおそれのある物(傾斜したジブを除く。)の下面との間隔が0.05m以上ではなく0.25m以上となるよう調整が必要です。
問題文に記載されている事は安全に関する事ばかりなので、忘れないようにしましょう。
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03
クレーンの使用にあたっては、労働安全衛生規則により安全確保のための細かな運用基準が定められており、現場での取り扱いにおいてもこれらを遵守する必要があります。
正しい記述です。クレーンは定格荷重を超えて使用してはならないのが原則です(労働安全衛生規則 第152条)。過負荷運転は重大事故につながるため、厳重に禁止されています。
正しい記述です。安全装置の不具合を申し出られた場合には、事業者はすみやかに必要な措置を講じる義務があります(同規則 第151条の33などに関連)。労働者の申出を無視することは法令違反になります。
正しい記述です。フックに外れ止め装置が付いている場合は、その装置を必ず使用することが法令で義務づけられています(労働安全衛生規則 第167条)。
正しい記述です。油圧式クレーンの安全弁については、定格荷重相当の圧力以下で作動するよう調整する必要があります。過剰な油圧は事故の原因となるため、これも法令で定められています(安衛則 第156条の2)。
誤った記述です。労働安全衛生規則第157条第4項において、直働式以外の巻過防止装置については、接触するおそれのある部分との間隔は「0.1m以上」としなければならないと定められています。 よって、「0.05m以上」とするこの選択肢は法令に違反しており、誤りです。
クレーンの使用時には、機器の構造・機能だけでなく、それをどのように調整・運用するかについても法令で細かく規定されています。特に巻過防止装置の調整や安全装置の取扱いに関する基準を正しく理解し遵守することが、労働災害を未然に防ぐために不可欠です。
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