クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)10月
関係法令 問5

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)10月 関係法令 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの組立て時、点検時又は悪天候時の措置に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
  • クレーンの組立ての作業を行うときは、作業を指揮する者を選任して、その者の指揮のもとに作業を実施させなければならない。
  • クレーンの組立ての作業を行うときは、作業を行う区域に関係労働者以外の労働者が立ち入ることを禁止し、かつ、その旨を見やすい箇所に表示しなければならない。
  • 大雨のため、クレーンの組立ての作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない。
  • 屋外に設置されているクレーンを用いて瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときのクレーンの各部分の異常の有無についての点検は、当該クレーンに係る作業の開始後、遅滞なく行わなければならない。
  • 同一のランウェイに並置されている走行クレーンの点検の作業を行うときは、監視人をおくこと、ランウェイの上にストッパーを設けること等、労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。

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この過去問の解説 (1件)

01

誤っているものは

「屋外に設置されているクレーンを用いて瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときのクレーンの各部分の異常の有無についての点検は、当該クレーンに係る作業の開始後、遅滞なく行わなければならない」です。

選択肢1. クレーンの組立ての作業を行うときは、作業を指揮する者を選任して、その者の指揮のもとに作業を実施させなければならない。

この記述は正しいです。
法令では、クレーンの組立て作業を安全に行うため、作業を指揮する者を選任し、その者が全体の作業を監督することが義務付けられています。

選択肢2. クレーンの組立ての作業を行うときは、作業を行う区域に関係労働者以外の労働者が立ち入ることを禁止し、かつ、その旨を見やすい箇所に表示しなければならない。

この記述は正しいです。
作業区域に関係のない労働者が立ち入ると、重大な事故につながる可能性があるため、表示を行い安全を確保することが必要です。

選択肢3. 大雨のため、クレーンの組立ての作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない。

この記述は正しいです。
悪天候時の作業は、安全を確保できないため禁止されており、特にクレーン作業では重大なリスクが伴います。

選択肢4. 屋外に設置されているクレーンを用いて瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときのクレーンの各部分の異常の有無についての点検は、当該クレーンに係る作業の開始後、遅滞なく行わなければならない。

この記述は誤りです。
法令では、強風後にクレーンを使用する場合、作業開始前に点検を行うことが義務付けられています。「作業の開始後」に行うという表現は不適切です。

選択肢5. 同一のランウェイに並置されている走行クレーンの点検の作業を行うときは、監視人をおくこと、ランウェイの上にストッパーを設けること等、労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。

この記述は正しいです。
並置されたクレーンでの点検作業中、誤操作や突発的な動作による危険を防ぐため、監視人や安全装置の設置が求められています。

まとめ

作業開始前の安全点検は基本中の基本であり、開始後の点検では安全を確保できません。

悪天候時の作業中止や作業区域の立ち入り禁止措置は、事故防止のために徹底されるべきです。並置されたクレーンの点検時には、労働者の安全を最優先にした措置を講じることが必要です。

 

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