クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)10月
関係法令 問9

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)10月 関係法令 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

デリックの自主検査及び点検に関する記述として、法令上、正しいものは次のうちどれか。
  • 1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行わなければならない。
  • 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。
  • 作業開始前の点検においては、ワイヤロープが通っている箇所の状態について点検を行わなければならない。
  • 1年以内ごとに1回行う定期自主検査の結果の記録は3年間保存し、1か月以内ごとに1回行う定期自主検査の結果の記録は1年間保存しなければならない。
  • 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までに補修しなければならない。

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この過去問の解説 (1件)

01

正しいものは

「作業開始前の点検においては、ワイヤロープが通っている箇所の状態について点検を行わなければならない」です。

 

選択肢1. 1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行わなければならない。

この記述は誤りです。
定期自主検査で行う荷重試験は、つり上げ荷重の範囲内で実施される必要がありますが、必ず定格速度で行わなければならないわけではありません。作動確認に適した速度で行うことが求められます。

選択肢2. 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。

この記述は誤りです。
再び使用を開始する前に、自主検査を行う必要があります。使用再開後に検査を行う規定はありません。

選択肢3. 作業開始前の点検においては、ワイヤロープが通っている箇所の状態について点検を行わなければならない。

この記述は正しいです。
作業開始前の点検項目には、ワイヤロープの損傷や取り付け部分の異常の有無を確認することが含まれます。これは、安全な作業を行う上で重要な規定です。

選択肢4. 1年以内ごとに1回行う定期自主検査の結果の記録は3年間保存し、1か月以内ごとに1回行う定期自主検査の結果の記録は1年間保存しなければならない。

この記述は誤りです。
1か月以内ごとの定期自主検査の結果の記録は3年間保存しなければなりません。1年間では不十分です。

選択肢5. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までに補修しなければならない。

この記述は誤りです。
異常を認めた場合は、直ちに補修を行い、異常を解消してから使用する必要があります。次回まで放置することは許されません。

まとめ

作業開始前の点検項目として、ワイヤロープや各部の異常を確認することは必須です。

定期自主検査の記録保存期間は、1か月ごとでも3年間保存する必要があります。

使用前の検査と異常発見時の補修対応は、安全確保のために厳密に行わなければなりません。荷重試験や検査項目は、必ず法令で定められた条件を満たしているかを確認することが重要です。

 

 

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