クレーン・デリック運転士の過去問
令和5年(2023年)4月
原動機及び電気に関する知識 問10

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

クレーン・デリック運転士試験 令和5年(2023年)4月 原動機及び電気に関する知識 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

感電及びその防止に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
  • 感電による死亡原因としては、心室細動の発生、呼吸停止及び電気火傷があげられる。
  • 天井クレーンは、鋼製の走行車輪を経て走行レールに接触しているため、走行レールが接地されている場合は、クレーンガーダ上で走行トロリ線の充電部分に身体が接触しても、感電の危険はない。
  • 接地線には、できるだけ電気抵抗の大きな電線を使った方が丈夫で、安全である。
  • 感電による危険を電流と時間の積によって評価する場合、一般に500ミリアンペア秒が安全限界とされている。
  • 人体は身体内部の電気抵抗が皮膚の電気抵抗よりも大きいため、電気火傷の影響は皮膚深部には及ばないが、皮膚表面は極めて大きな傷害を受ける。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、感電の危険性や防止対策に関する基本的な知識が問われています。それぞれの記述が正しいかどうかを確認し、適切なものを特定します。

選択肢1. 感電による死亡原因としては、心室細動の発生、呼吸停止及び電気火傷があげられる。

この記述は正しいです。 

感電による死亡原因としては、心室細動の発生、呼吸停止、そして電流が通過した部位の電気火傷が主な要因 として挙げられます。これらは高電圧や長時間の電流通過が引き起こす主要な危険要素です。

選択肢2. 天井クレーンは、鋼製の走行車輪を経て走行レールに接触しているため、走行レールが接地されている場合は、クレーンガーダ上で走行トロリ線の充電部分に身体が接触しても、感電の危険はない。

この記述は誤りです。 

天井クレーンが接地されている場合でも、走行トロリ線の充電部分に身体が接触すると感電の危険性があります。接地の有無にかかわらず、充電部分への接触は避けるべきです。この記述は感電リスクを正しく説明していません。

選択肢3. 接地線には、できるだけ電気抵抗の大きな電線を使った方が丈夫で、安全である。

この記述は誤りです。 

接地線には、電気抵抗の小さい電線を使用することが基本です。電気抵抗が小さいことで、漏電時に電流が速やかに接地され、感電や火災のリスクを低減できます。記述内容は安全対策に反しており不適切です。

選択肢4. 感電による危険を電流と時間の積によって評価する場合、一般に500ミリアンペア秒が安全限界とされている。

この記述は誤りです。 

感電による危険性は電流値と通電時間の積で評価されることがありますが、安全限界として「500ミリアンペア秒」が適切という統一基準はありません。一般的には50ミリアンペアの電流でも人体に危険を及ぼす可能性があるとされています。

選択肢5. 人体は身体内部の電気抵抗が皮膚の電気抵抗よりも大きいため、電気火傷の影響は皮膚深部には及ばないが、皮膚表面は極めて大きな傷害を受ける。

この記述は誤りです。 

人体の内部抵抗は皮膚抵抗よりも低く、電流が内部を通過する際に重大な損傷を引き起こす可能性があります。また、電気火傷は皮膚表面だけでなく、内部組織にも深刻な損傷を与えることがあります。この記述は電気 火傷の影響を正確に説明していません。

まとめ

本問の正解は1番です。感電による死亡原因を正確に説明しており、記述内容が適切です。 他の選択肢は、感電のリスクや防止対策に関する誤解や不正確な記述が含まれているため、不適切です。

参考になった数0