建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第50回(令和2年度(2020年))
問147 (清掃 問147)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第50回(令和2年度(2020年)) 問147(清掃 問147) (訂正依頼・報告はこちら)

ビルクリーニング用機械・器具に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
  • 三つ手ちり取りは、移動する際にごみがこぼれないので、拾い掃き用として広く使われる。
  • 自在ほうきは、馬毛などを植えた薄いブラシであり、ほこりを舞い上げることが少ない。
  • 自動床洗浄機は、洗剤供給式床磨き機とドライ式真空掃除機とを結合したものである。
  • 樹脂床維持剤皮膜の剥離は、床材を傷めないようにするため、床用パッドの赤又は白が使われる。
  • 凹凸のある床面には、研磨粒子が付着したパッドが使われる。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「自在ほうきは、馬毛などを植えた薄いブラシであり、ほこりを舞い上げることが少ない」です。

 

この問題は、ビルクリーニング用機械・器具に関するものです。

ビルクリーニング用の機械・器具は、用途や床材、作業環境に応じた選定が必要です。

特に除じんや洗浄に用いる器具は、

構造や素材によって清掃効率や衛生性が大きく異なります。

正しい知識がないと、清掃効果が低下したり、床材を傷める原因にもなるため、

各器具の特徴と加工作業への適合性を理解することが重要です。

選択肢1. 三つ手ちり取りは、移動する際にごみがこぼれないので、拾い掃き用として広く使われる。

誤りです。三つ手ちり取りは、側面と背面に立ち上がりがある構造で、

ゴミのこぼれ防止には一定の効果がありますが、

拾い掃き用として広く使われていません。

拾い掃きには、軽量で持ち運びやすく、

ゴミの回収がしやすい「二つ手ちり取り」や「片手ちり取り」が一般的に使用されます。

三つ手タイプは、定置型や屋外清掃などに適しています。

選択肢2. 自在ほうきは、馬毛などを植えた薄いブラシであり、ほこりを舞い上げることが少ない。

正しいです。自在ほうきは、柄の先端が可動式で、

床面との接触角度を調整できる構造です。

ブラシ部分には馬毛や合成繊維が使われ、

柔らかく密度の高い毛材により、ほこりを舞い上げにくい特性があります。

特に静電気の発生が少ない素材を使用することで、

除じん効果が高く、衛生的な清掃が可能です。

選択肢3. 自動床洗浄機は、洗剤供給式床磨き機とドライ式真空掃除機とを結合したものである。

誤りです。自動床洗浄機は、洗剤を供給しながらブラシで床面を洗浄し、

汚水を吸引して回収する機能を持ちます。

構造的には「洗浄機能+吸引機能」を備えていますが、

ドライ式真空掃除機とは異なります。

ドライ式は乾いたゴミや粉じんを吸引するもので、

水や洗剤を扱う自動床洗浄機とは異なります。

選択肢4. 樹脂床維持剤皮膜の剥離は、床材を傷めないようにするため、床用パッドの赤又は白が使われる。

誤りです。床用パッドの色は研磨力の強さを示しており、

白は最もソフト、赤は中程度、黒は最もハードです。

樹脂皮膜の剥離には強い研磨力が必要なため、

通常は黒パッドが使用されます。

赤や白は日常清掃や軽い汚れ落としに使われるもので、

剥離作業には不向きです。

選択肢5. 凹凸のある床面には、研磨粒子が付着したパッドが使われる。

誤りです。研磨粒子付きパッド(スクラビングパッド)は、

平滑な床面に対して強い洗浄力を発揮しますが、

凹凸のある床面ではパッドが密着しにくく、効果が不十分です。

凹凸部に研磨粒子が引っかかり、

床材を傷めるリスクもあります。

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