建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問24 (建築物の環境衛生 問24)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問24(建築物の環境衛生 問24) (訂正依頼・報告はこちら)

体温の調節における熱産生と熱放散に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 基礎代謝とは、睡眠時のエネルギー代謝のことをいう。
  • 高温環境では発汗や血流量が増加し、代謝量は上昇する。
  • 熱産生量は人体の活動状況によって異なり、作業量が増せば増加する。
  • 日本人の基礎代謝は夏の方が冬よりも低い。
  • 低温の環境では震えによって熱産生量が増加する。

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この過去問の解説 (1件)

01

✅最も不適当な選択肢は「基礎代謝とは、睡眠時のエネルギー代謝のことをいう」です。

✅基礎代謝とは、生命を維持するために必要な最低限のエネルギー消費のことを指します。

✅これは心臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を維持したりするために使われるエネルギーであり、睡眠時だけに限られるものではありません。

✅つまり、起きているときも基礎代謝は働いています。

選択肢1. 基礎代謝とは、睡眠時のエネルギー代謝のことをいう。

 不適当です。
 

✅基礎代謝とは、生きているだけで使われるエネルギーのことです。

✅例えば、何もしていなくても心臓が動いたり、呼吸をしたり、体温を保ったりするためにエネルギーが使われます。

✅そのため、寝ているときだけではなく、起きているときも基礎代謝は働いています。

選択肢2. 高温環境では発汗や血流量が増加し、代謝量は上昇する。

✅暑いときは汗をかいて体を冷やそうとするので、体の働きが活発になります。

✅また、血液の流れが増えて、皮膚から熱を逃がそうとします。

✅そのため、代謝量(エネルギーの消費量)も増える のです。

選択肢3. 熱産生量は人体の活動状況によって異なり、作業量が増せば増加する。

✅体を動かすと筋肉が働いてエネルギーを使うので、熱がたくさん作られます。

✅例えば、走ったりジャンプしたりすると体がポカポカしてくるのは、熱産生量が増えるからです。

選択肢4. 日本人の基礎代謝は夏の方が冬よりも低い。

✅寒いときは体温を維持するためにエネルギーをたくさん使うので、冬のほうが基礎代謝が高くなります。

✅逆に、夏は体温を維持するためのエネルギーが少なくて済むので、基礎代謝は低くなります。

選択肢5. 低温の環境では震えによって熱産生量が増加する。

✅寒いときにブルブル震えるのは、筋肉を動かして熱を作るためです。

✅これを「ふるえによる熱産生」といいます。

✅そのため、寒い環境では震えることで体温を維持しようとするのです。

まとめ

✅基礎代謝は生きているだけで使われるエネルギーであり、睡眠時だけに限られるものではないので、この選択肢が最も不適当です。

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