建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回（令和5年度（2023年））
建築物の構造概論問92

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問題

第53回建築物環境衛生管理技術者試験建築物の構造概論　問92 （訂正依頼・報告はこちら）

建築物と都市環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

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建築物と都市環境に関する問題では、近年の都市部気候の傾向について問われることが比較的多い傾向にあります。

聞き慣れない用語も度々登場するので、それぞれの意味も併せて確認しておきしましょう。

選択肢1. 半密閉の空間のようになる、両側を高い建築物で連続的に囲まれた道路空間は、ストリートキャニオンと呼ばれる。

正解です。

ストリートキャニオンとは、両側を高い建築物で連続的に囲まれた道路空間は半密閉の空間のようになるのでストリート（＝道）キャニオン（＝渓谷）と呼ばれています。

選択肢2. 熱容量が大きい材料は、日射熱を蓄熱しやすい。

正解です。

熱容量が大きいほど日射熱を蓄える容量が大きくなるので、日射熱を蓄熱しやすくなります。

選択肢3. 内水氾濫による都市型洪水は、環境基本法で定義される公害の一つである。

不正解です。

環境基本法で公害と定義しているのは、以下の7種類となります。

「大気汚染」「水質汚濁」「土壌汚染」「騒音」「振動」「地盤沈下」「悪臭」

よって、内水氾濫による都市型洪水は含まれていません。

ちなみに上記の7種類は「典型7公害」と呼ばれています。

選択肢4. 都市化により、都市の中心部の気温が郊外と比較して高くなる現象をヒートアイランド現象という。

正解です。

都市化により、都市の中心部の気温が郊外と比較して高くなる現象をヒートアイランド現象と言います。

選択肢5. 乱開発などによって市街地が広がることをスプロール現象という。

正解です。

スプロール現象とは、都市が乱開発などによって短期間に無秩序な発展を遂げることを言います。

ちなみに「スプロール」(sprawl)とは、「虫食い」や「ぶざまに広がる」という意味を持ちます。

まとめ

建築物と都市環境に関する内容では、これらの他に「サンクンガーデン」「ヒートアイランド現象」「屋上緑化」といった専門的な用語が登場することが多々あります。

しかし、全体的に覚えるワードはそれほど多くはないので、一通り覚えられるようにしましょう。

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