建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回(令和5年度(2023年))
給水及び排水の管理 問128

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問題

第53回 建築物環境衛生管理技術者試験 給水及び排水の管理 問128 (訂正依頼・報告はこちら)

排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 排水管への掃除口の設置間隔は、管径100mm以下の場合は、15m以内とする。
  • 排水トラップの脚断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)が大きくなると、封水強度は大きくなる。
  • 飲料用水槽において、管径75mmの間接排水管に設ける排水口空間は、最小150mmとする。
  • ドーム状のルーフドレンのストレーナ部分の開口面積は、それに接続する排水管の管断面積の2倍程度が必要である。
  • 管径125mmの排水横管の最小勾配は、1/200である。

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この過去問の解説 (1件)

01

排水通気設備に関する問題で、特に重要なポイントは以下の通りです。

 

間接排水管の管径と排水口空間との関係

・排水横管の管径と最小勾配との関係

選択肢1. 排水管への掃除口の設置間隔は、管径100mm以下の場合は、15m以内とする。

正解です。

排水管の掃除口の設置間隔は、管径100mm以下の場合に限っては15m以内とする必要があります。

管径100mmを超える場合、掃除口の設置間隔は30m以内となるので、こちらも併せて覚えておきましょう。

選択肢2. 排水トラップの脚断面積比(流出脚断面積/流入脚断面積)が大きくなると、封水強度は大きくなる。

正解です。

排水トラップの脚断面積比が大きくなる=流入脚断面積に対して流出脚断面積が大きくなることを意味します。

流入脚断面積に対して流出脚断面積が大きくなると、封水強度も大きくなります。

選択肢3. 飲料用水槽において、管径75mmの間接排水管に設ける排水口空間は、最小150mmとする。

正解です。

「飲料用貯水槽」等の間接排水管に設ける排水口空間は、管径に関わらず最小150mmです。

しかし、飲料用貯水槽以外の貯水槽においては規定が異なります。

間接排水管の管径と排水口空間との関係は以下の通りとなるので、そのまま暗記しておくことをお勧めします。

 

間接排水管の管径が25mm以下の場合:排水口空間は最小50mm

間接排水管の管径が30~50mmの場合:排水口空間は最小100mm

間接排水管の管径が65mm以上の場合:排水口空間は最小150mm

選択肢4. ドーム状のルーフドレンのストレーナ部分の開口面積は、それに接続する排水管の管断面積の2倍程度が必要である。

正解です。

ドーム状のルーフドレンのストレーナ部分の開口面積は、落ち葉等のゴミが詰まらないようにするため、排水管の管断面積の2倍程度が必要となります。

選択肢5. 管径125mmの排水横管の最小勾配は、1/200である。

不正解です。

管径125mmの排水横管の最小勾配は、「1/200」ではなく、「1/150」です。

排水横管の管径と最小勾配との関係は、以下の通りとなるので確認しておきましょう。

 

管径65mm以下の排水横管の最小勾配:1/50

管径75~100mmの排水横管の最小勾配:1/100

管径125mmの排水横管の最小勾配:1/150

管径150~300mmの排水横管の最小勾配:1/200

まとめ

排水通気設備に関する内容は、細かい数字を覚える必要があるため、多くの方に敬遠されるかもしれません。

しかし、過去に何度も出題されてきた問題の一つなので地道に覚えていきましょう。

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