建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問1 (建築物衛生行政概論 問1)
問題文
健康とは完全な肉体的、精神的及び( ア )福祉の状態にあり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。
到達しうる最高水準の健康を享有することは、人種、( イ )政治的信念又は( ウ )若しくは社会的条件の差別なしに万人の有する基本的権利の一つである。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問1(建築物衛生行政概論 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
健康とは完全な肉体的、精神的及び( ア )福祉の状態にあり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。
到達しうる最高水準の健康を享有することは、人種、( イ )政治的信念又は( ウ )若しくは社会的条件の差別なしに万人の有する基本的権利の一つである。
- ア:社会的 イ:性別 ウ:経済的
- ア:地域的 イ:宗教 ウ:文化的
- ア:社会的 イ:宗教 ウ:経済的
- ア:地域的 イ:性別 ウ:文化的
- ア:社会的 イ:性別 ウ:文化的
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (1件)
01
正解は、「ア:社会的 イ:宗教 ウ:経済的」です。
この問題は、世界保健機関(WHO)憲章の前文に述べられている健康の定義に関するものです。
WHO憲章の健康定義は、単なる病気の有無ではなく、
肉体的・精神的・社会的福祉が完全に満たされた状態を指します。
そして、健康を享受する権利は、人種・宗教・政治的信念・経済的・社会的条件による
差別なく万人に保障されるべきものとされています。
この理念は、建築物衛生管理技術者としての業務にも直結します。
例えば、施設内の空気環境や衛生状態が、
経済的に弱い立場の人々にも平等に提供されるべきであるという考え方は、
まさにこの憲章の精神に通じます。
誤りです。WHO憲章では「性別」は差別の例示には含まれていません。
正しくは「宗教、政治的信念、経済的若しくは社会的条件」です。
性別による差別撤廃は重要な課題ですが、
この条文の文言としては誤りです。
誤りです。地域性や文化的背景は健康権の差別要因として直接記載されておらず、
WHO憲章には「地域的」「文化的」という語句は含まれていません。
地域医療の格差は重要な課題ですが、憲章の定義には直接登場しません。
宗教的背景による医療拒否(例:輸血拒否)などは別の倫理的議論になります。
正しいです。WHO憲章では「健康とは完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態」と定義され、
単なる病気の有無ではないと明記されています。
また、健康を享有する権利は、人種、宗教、政治的信念、経済的・社会的条件による、
差別なく万人に保障されるべきとされています。
誤りです。地域や文化よりも、経済的・社会的な福祉の状態が強調されているので、
この組合せは原典とは異なります。
地域文化に配慮した健康教育は重要ですが、定義文には登場しません。
誤りです。経済的格差に関する配慮が抜けており、
WHOの理念である「公平性」と違う内容となっています。
生活保護世帯への医療支援は「経済的条件」に基づく健康の権利の保障になります。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
第54回(令和6年度(2024年)) 問題一覧
次の問題(問2)へ