賃貸不動産経営管理士の過去問
令和2年度（2020年）
問15

正解　１

肢1　誤り
標準管理委託契約書では同契約が終了したときには、管理業者が保管している金員や関係書類を、貸主に引き渡すこととされています。（標準管理委託契約書　第21条）
したがって、「新たに賃貸物件の管理を行うこととなる者に引き渡す」とある本選択肢は誤りです。

肢2　正しい
標準管理委託契約書では、委託業務を契約管理業務、清掃業務、設備管理業務、特約業務の4つに分類し、それらの具体的な内容が別表にて明示されています。（標準管理委託契約書　第1条）

肢3　正しい
標準管理委託契約書では、管理業者が管理業務を行うために必要な情報（管理状況など）を提供することは、貸主の義務とされています。（標準管理委託契約書　第７条）

肢4　 正しい
標準管理委託契約書では、契約で定めた管理業務を管理業者が第三者に再委託することが認められていますが、基幹事務にあたる「賃料等の徴収業務」、「契約更新業務」及び「契約終了業務」を一括して再委託することは禁止されています。（標準管理委託契約書　第２条）

＜正解＞　1

＜解説＞

1．【誤り】

標準管理委託契約書では、同契約が終了したときには、管理業者が保管している金員や関係書類は、貸主に引き渡すこととされています。

よって「新たに賃貸物件の管理を行うこととなる者に引き渡すこととされている。」とする本肢は誤りです。

2．【正しい】

記載の通りです。標準管理委託契約書では、委託業務を契約管理業務、清掃業務、設備管理業務、特約業務の4つに分類し、それらの具体的な内容を明示することとしています。

3．【正しい】

記載の通りです。標準管理委託契約書では、管理業者が管理業務を行うために必要な情報を提供することは、貸主の義務とされています。

4．【正しい】

記載の通りです。標準管理委託契約書では、契約で定めた管理業務を管理業者が第三者に再委託することが認められていますが、賃料等の徴収業務、契約更新業務及び契約終了業務を一括して再委託することは禁止されています。

正解は1です。

1→【誤り】新たに賃貸物件の管理を行うこととなる者に引き渡すのではなく、依頼主（貸主）に引き渡します。

2→【正しい】標準管理委託契約書では、委託業務を契約管理業務、清掃業務、設備管理業務、特約業務の4つに分類し、それらの具体的な内容を明示しています。

3→【正しい】管理業務を行うために必要な情報を提供することは、貸主の義務とされています。

4→【正しい】賃料等の徴収業務、契約更新業務及び契約終了業務を一括して再委託することは禁止されています。