第三種電気主任技術者の過去問
平成27年度(2015年)
電力 問27
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問題
第三種 電気主任技術者試験 平成27年度(2015年) 電力 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
分散型電源の配電系統連系に関する記述として、誤っているものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
- 分散型電源からの逆潮流による系統電圧の上昇を抑制するために、受電点の力率は系統側から見て進み力率とする。
- 分散型電源からの逆潮流等により他の低圧需要家の電圧が適正値を維持できない場合は、ステップ式自動電圧調整器(SVR)を設置する等の対策が必要になることがある。
- 比較的大容量の分散型電源を連系する場合は、専用線による連系や負荷分割等配電系統側の増強が必要になることがある。
- 太陽光発電や燃料電池発電等の電源は、電力変換装置を用いて電力系統に連系されるため、高調波電流の流出を抑制するフィルタ等の設置が必要になることがある。
- 大規模太陽光発電等の分散型電源が連系した場合、配電用変電所に設置されている変圧器に逆向きの潮流が増加し、配電線の電圧が上昇する場合がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
分散型電源からの逆潮流による系統電圧の上昇を抑制するために、受電点の力率は「系統」側から見て「遅れ」力率とする必要があります。
なお、上記を言い換えると
「分散型電源」側から見て、「進み」力率とする必要がある、
と言い換えることが出来ます。
1、上記の通り、誤った記述です。
2、電圧適正値の維持対策に関する正しい記述です。
3、大容量分散型電源を連系する場合の対策に関する正しい記述です。
4、電力変換装置を用いた系統連系時の留意事項に関する正しい記述です。
5、大規模分散型電源が連系した場合の逆潮流に関する正しい記述です。
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02
分散型電源は需要家が太陽光発電などを行っており、電源が分散配置されていることです。
需要家側の発電量が消費電量を上回り、分散電源から系統側に電流が流れることを逆潮流といいます。
そのとき、系統側電圧よりも電流が進みとなるため、受電点の力率は系統側から見れば遅れ力率となります。
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03
分散型電源の配電系統連系に関して、誤りを見つける問題です。
下記解説となります。
分散型電源からの逆潮流による系統電圧の上昇を抑制するために、受電点の力率は系統側から見て「×進み力率」とするが、【誤り】です。
正しくは、「〇遅れ力率」にする必要があります。
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