第三種電気主任技術者の過去問
平成27年度(2015年)
電力 問28

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問題

第三種 電気主任技術者試験 平成27年度(2015年) 電力 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

保護リレーに関する記述として、誤っているものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
  • 保護リレーは電力系統に事故が発生したとき、事故を検出し、事故の位置や種類を識別して、事故箇所を系統から直ちに切り離す指令を出して遮断器を動作させる制御装置である。
  • 高圧配電線路に短絡事故が発生した場合、配電用変電所に設けた過電流リレーで事故を検出し、遮断器に切り離し指令を出し事故電流を遮断する。
  • 変圧器の保謹に最も一般的に適用される電気式リレーは、変圧器の一次側と二次側の電流の差から異常を検出する差動リレーである。
  • 後備保護は、主保護不動作や遮断器不良など、何らかの原因で事故が継続する場合に備え、最終的に事故除去する補完保護である。
  • 高圧需要家に構内事故が発生した場合、同需要家の保護リレーよりも先に配電用変電所の保護リレーが動作して遮断器に切り離し指令を出すことで、確実に事故を除去する。

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この過去問の解説 (3件)

01

誤っている記述は5番です。


高圧需要家に構内事故が発生した場合、「配電用変電所の保護リレー」よりも先に「同需要家の保護リレー」が動作して遮断器に切り離し指令を出すことで、「停電範囲を最小化」するように、整定されています。これを「保護協調」といいます。


1、保護リレーに関する正しい記述です。


2、高圧配電線路の短絡事故遮断に関する正しい記述です。


3、変圧器保護リレーに関する正しい記述です。


4、後備保護に関する正しい記述です。


5、上記の通り、誤った記述です。

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02

1~4は全て正しいです。

高圧受電家で構内事故が生じた場合は、先に高圧受電家側の保護リレーを遮断しなければ事故波及します。

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03

保護リレーに関する基本的な問題です。

それでは、解説をしていきます。

選択肢5. 高圧需要家に構内事故が発生した場合、同需要家の保護リレーよりも先に配電用変電所の保護リレーが動作して遮断器に切り離し指令を出すことで、確実に事故を除去する。

高圧需要家に構内事故が発生した場合、同需要家の保護リレーよりも先に配電用変電所の保護リレーが動作して遮断器に切り離し指令を出すことはしませんので、【誤り】です。

 

先に配電用変電所を遮断してしまうと、停電となりますので、まずは、高圧需要家から切り離しをします。

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