第三種電気主任技術者の過去問
平成27年度(2015年)
機械 問48

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問題

第三種 電気主任技術者試験 平成27年度(2015年) 機械 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章は、小形モータに関する記述である。

小形直流モータを分解すると、N極とS極用の2個の永久磁石、回転子の溝に収められた3個のコイル、3個の( ア )で構成されていた。一般に( イ )の溝数を減らすと、エアギャップ磁束が脈動し、トルクの脈動が増える。そこで、希土類系永久磁石には大きな( ウ )があるので、溝をなくしてエアギャップにコイルを設け、トルク脈動の低減を目指した小形モータも作られている。
小形( エ )には、永久磁石を回転子の表面に設けたSPMSMという機種、永久磁石を回転子に埋め込んだIPMSMという機種、突極性を大きくした鉄心だけのSynRMという機種などがある。小形直流モータは電池だけで運転されるものが多いが、小形( エ )は、円滑な( オ )が困難なため、インバータによって運転される。

上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)及び(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
  • (ア)整流子片  (イ)電機子  (ウ)保磁力  (エ)同期モータ  (オ)始動
  • (ア)整流子片  (イ)界磁   (ウ)透磁率  (エ)訪導モータ  (オ)制動
  • (ア)ブラシ   (イ)電機子  (ウ)透磁率  (エ)同期モータ  (オ)制動
  • (ア)整流子片  (イ)電機子  (ウ)保磁力  (エ)誘導モータ  (オ)始動
  • (ア)ブラシ   (イ)界磁   (ウ)透磁率  (エ)同期モータ  (オ)始動

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この過去問の解説 (3件)

01

正しい組み合わせは、1番です。


(ア)
小形直流モータは、N極とS極用の2個の永久磁石、回転子の溝に収められた3個のコイル、3個の「整流子片」で構成されています。


(イ)
一般に「電機子」の溝数を減らすと、エアギャップ磁束が脈動し、トルクの脈動が増えます。


(ウ)
そこで、希土類系永久磁石には大きな「保磁力」があるので、溝をなくしてエアギャップにコイルを設け、トルク脈動の低減を目指した小形モータも作られています。


(エ)
小形「同期モーター」には、永久磁石を回転子の表面に設けたSPMSMという機種、永久磁石を回転子に埋め込んだIPMSMという機種、突極性を大きくした鉄心だけのSynRMという機種などがあります。


(オ)
小形直流モータは電池だけで運転されるものが多いが、小形同期モーターは、円滑な「始動」が困難なため、インバータによって運転されます。

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02

小型モータの中心には3つの整流子があり、整流子が回転することによって電流の向きが変化します。

電機子も中心で回っているものであり、この溝数を減らすことでエアギャップ磁束が脈動し、トルクの脈動が増えます。

トルク脈動の低減のためには保持力の大きな永久磁石が使われます。

SPMSM、IPMSM、SynRMは全て同期モータの種類で、使われている「SM」などは「Synchronous Motor」の略です。

小形同期モータは、円滑な始動が困難なため、インバータによって運転されます。

以上より1が正解となります。

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03

(ア)

N極とS極用の2個の永久磁石、回転子の溝に収められた3個のコイル、3個の( 整流子片 )で構成されていました。

 

(イ)

一般に( 電機子 )の溝数を減らすと、エアギャップ磁束が脈動し、トルクの脈動が増えます。

 

(ウ)

希土類系永久磁石には大きな( 保磁力 )があります。

 

(エ)・(オ)

小形( 同期モータ )は、円滑な( 始動 )が困難なため、インバータによって運転されます。

選択肢1. (ア)整流子片  (イ)電機子  (ウ)保磁力  (エ)同期モータ  (オ)始動

こちらが正解です。

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