第三種電気主任技術者の過去問
平成27年度(2015年)
機械 問50

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問題

第三種 電気主任技術者試験 平成27年度(2015年) 機械 問50 (訂正依頼・報告はこちら)

一次側の巻数がN1、二次側の巻数がN2で製作された、同一仕様3台の単相変圧器がある。これらを用いて一次側をΔ結線、二次側をY結線として抵抗負荷、一次側に三相発電機を接続した。発電機を電圧440V、出力100kW、力率1.0で運転したところ、二次電流は三相平衡の17.5Aであった。この単相変圧器の巻数比N1/N2の値として、最も近いものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
ただし、変圧器の励磁電流、インピーダンス及び損失は無視するものとする。
  • 0.13
  • 0.23
  • 0.4
  • 4.3
  • 7.5

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2番の、0.23です。


【解説】
まず、1次電流(線電流)I1' を求め、
次に、1次電流(相電流)I1 を求めます。
最後に、巻数比を相電流の逆比で求めます。

【計算】

1、1次電流(線電流)I1'を求めます。

 I1'=P/(√3Vcosθ) より
  =100*10^3/(√3*440*1)
  ≒131.2[A]


2、1次電流(相電流)I1を求めます。

 I1=I1'/√3
  =131.2/√3
  ≒75.7[A]

3、巻線比N1/N2を求めます。

 N1/N2=I2/I1 より
    ≒17.5/75.7
    ≒0.23

となります。

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02

巻数比αと変圧比は比例関係にあります。
α=N1/N2=E1/E2
一次側の電圧E1は440Vですから、
E2=440/α
となります。

発電機の出力と二次側三相分の総電力は等しいので、
100×10^3=3×E2I2=3×440/α×17.5
巻数比α=0.231
となります。

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03

下記、①・②・③のステップで考えていくことで、導出することができます。

 

①巻数比と変圧比は、下記のような関係式があります。

 

 α=N1/N2=E1/E2

 

②電圧E1=440Vを代入します。


 E2=440/α

発電機出力=二次側三相電力であるため、
 

 100×10^3=3×E2I2=3×440/α×17.5

 

よって、【巻数比α=0.23】となります。

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