第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
平成27年度(2015年)
問79 (法規 問79)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第三種 電気主任技術者試験 平成27年度(2015年) 問79(法規 問79) (訂正依頼・報告はこちら)

定格容量が50kV・Aの単相変庄器3台をΔ−Δ結線にし、一つのバンクとして、三相平衡負荷(遅れ力率0.90)に電力を供給する場合について、次の問に答えよ。
図1のように消費電力90kW(遅れ力率0.90)の三相平衡負荷を接続し使用していたところ、3台の単相変圧器のうちの1台が故障した。負荷はそのままで、残りの2台の単相変圧器をV−V結線として使用するとき、このバンクはその定格容量より何[kV・A]過負荷となっているか。最も近いものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 0
  • 3.4
  • 10
  • 13.4
  • 18.4

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は4番の、13.4[kVA]です。


【解説】
 ⊿結線全体の容量は、各相の容量の和ですが、
 V結線全体の容量は、各相の容量の√3倍になります。
 
 あとは、三相負荷の皮相電力と比べて答えを求めます。

【計算】
 V結線全体の容量=50*√3=86.6[kVA]

 負荷の皮相電力=90/0.9=100[kVA]

 過負荷分=100-86.6=13.4[kVA]

となります。

参考になった数33

02

三相負荷は90kW 力率90%より
S=90/0.9=100kVAです。

一方、V結線された単相変圧器2台の変圧器容量は
EI=√3VI=√3×50≒86.6

定格容量から変圧器容量を引くと
100-86.6=13.4kVAとなります。

参考になった数14

03

答えは(13.4)です。

 

三相負荷の消費電力Pが90kw(有効電力)、遅れ力率は0.90なので、定格容量PS(皮相電力)は、90 / 0.9 =100kVAになります。

 

ここで故障によりV結線になることで、変圧器の定格容量は2台なので2倍の100kVAにしたいところですが、V結線の場合は1台の変圧器の容量の√3倍になります。

50kVA × √3 = 86.6kVAになります。

 

変圧器の容量86.6kVA

三相負荷の定格容量 100kVA

100 – 86.6 = 13.4kVAの不足になります。

参考になった数4