第三種電気主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
電力 問29
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和2年度(2020年) 電力 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
真空遮断器に関する記述として、誤っているものを次の選択肢の中から一つ選べ。
- 真空遮断器は、高真空状態のバルブの中で接点を開閉し、真空の優れた絶緑耐力を利用して消弧するものである。
- 真空遮断器の開閉サージが高いことが懸念される場合、避雷器等を用いて、真空遮断器に接続される機器を保護することがある。
- 真空遮断器は、小形軽量で電極の寿命が長く、保守も容易である。
- 真空遮断器は、消弧媒体としてSF6ガスや油を使わない機器であり、多頻度動作にも適している。
- 真空遮断器は経済性に優れるが、空気遮断器に比べて動作時の騒音が大きい。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は5です。
1 .→ 適切です。
真空遮断器とは、高真空の容器に電極を収めた構造になっています。真空の優れた絶縁能力を利用して電流の遮断を行います。
2 .→ 適切です。
変圧器の励磁電流などの遮断では、潮流が零になるまえに強制遮断してしまいます。これにより開閉サージを生じやすいので、避雷器を設置することがあります。
3 .→ 適切です。
真空遮断器は、絶縁性能に優れ接点間隔を小さくできるので、小型軽量で構造も簡単です。そのため、寿命も長く、保守も容易です。
4 .→ 適切です。
遮断器にてSF6ガスは遮断回数が2000回で、真空は10000回は遮断できるため、多頻度動作に適しています。
5 .→ 不適切です。
真空遮断器の真空バルブは密閉構造であり、動作時の騒音は小さいです。
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02
[1]正しいです。
真空遮断器の説明として正しいです。
[2]正しいです。
遮断器の開閉によって発生する過電圧の事を開閉サージ電圧といいます。
この対策として、遮断器と機器の間に避雷器を設置する保護策があります。
[3]正しいです。
真空遮断器は、[1]の通り、優れた絶縁耐力を持つことから、
内部の電極間隔を小さくすることができます。
よって、機器構造は小型かつ軽量にすることが出来ます。
さらに、電極寿命が長い、保守性に優れるといった特徴があります。
[4]正しいです。
真空遮断器は消弧媒体を使用しません。
SF6ガスを使用するのはガス遮断器、
油を使用するのは油遮断器です。
[5]誤りです。
密閉された真空を持つ遮断器の構造から、動作時の騒音は小さく抑えられます。
なお、空気遮断器は圧縮空気を吹き付けて消弧させる仕組みであり、
騒音が大きくなります。
真空と通常大気における音の伝達をイメージすれば、誤りだと推測できます。
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