第三種電気主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
機械 問54

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和2年度(2020年) 機械 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

教室の平均照度を500lx以上にしたい。ただし、その時の光源一つの光束は2400lm、この教室の床面積は15m×10mであり、照明率は60%、保守率は70%とする。必要最小限の光源数として、最も近いものを次の選択肢の中から一つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)

01

まず前提として、

照度[lx]は単位面積[m2]における光束[lm]です。

照度E[lx] = 光束F[lm] / 面積A[m2]

平均照度は、照度に保守率と照明率を掛けたものです。

よって、光源の数をN個とすると、平均照度は、

平均照度[lx] = N × F × 0.7 × 0.6 / A

平均照度[lx]が、500lx以上となる時の光源数Nを求めると、

N ≧ 500 × A / (F × 0.7 × 0.6)

 ≧ 500 × (15 × 10) / (2400 × 0.7 × 0.6)

 ≧ 74.4

つまり、最低限75個以上必要ということです。

よって、[3]が正解です。

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02

正解:【3】

照度は単位面積に受ける光束の量です。次の式で示します。

式1) E = Ft / S

ここで、Eは照度(単位:ルクスlx)、Ftは実際に面に達する光束の合計(単位:ルーメンlm)、Sは面積(単位:m2)となります。

光源は、1つの場合、かつ理想の環境であれば、Ftはその光源の光束Fとなりますが、実際には光源が複数あることと、理想環境ではないことからFtを計算する必要があります。

光源がN個の場合、合わせた光束は N*F となります。

また、部屋の色調と形状などによって、面に到着する光束は少なくなります。その低下を表すのは照明率Uです。

なお、照明器具の経年劣化及び汚れによって、明るさが低下します。その低下を表すのは保守率Mです。

それらの影響を考慮した実際面に達する光束Ftは次のように計算できます。

式2) Ft = N*F*U*M

式1)と式2)を組み合わせると、次のようになります。

 E = ( N*F*U*M ) / S

今回の問題はNを計算する必要があるので、Nを次のように示します。

 N = (E*S) / (F*U*M)

問題文にある値を代入しますと、

 N = (500*150) / (2400*0.6*0.7)

  = 75000 / 1008

  = 74.4

  ≒ 75

以上により、選択肢の【3】が正解となります。

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