第三種電気主任技術者の過去問
令和5年度(2023年)上期
電力 問14
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和5年度(2023年)上期 電力 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
アモルファス鉄心材料を使用した柱上変圧器の特徴に関する記述として、誤っているものを次のうちから一つ選べ。
- けい素鋼帯を使用した同容量の変圧器に比べて、鉄損が大幅に少ない。
- アモルファス鉄心材料は結晶構造である。
- アモルファス鉄心材料は高硬度で、加工性があまり良くない。
- アモルファス鉄心材料は比較的高価である。
- けい素鋼帯を使用した同容量の変圧器に比べて、磁束密度が高くできないので、大形になる。
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この過去問の解説 (2件)
01
変圧器に使用される鉄心には、けい素鋼と非結晶構造のアモルファス合金が主です。
アモルファスとは、原子・分子・イオンの配列に規則性がない固体物質をいい、そのような物質を非結晶質と呼びます。
アモルファス合金の特徴としてけい素鋼よりも硬くて腐食に強く、鉄損が少ないという特徴がありますが、けい素鋼よりも硬いという点から加工性が劣り、価格は高価という短所もあります。
以上の事を踏まえた上で各選択肢を見ていきます。
上記解説の冒頭でも述べているように、けい素鋼帯に比べてアモルファスは鉄損が少ないというのが特徴の一つです。なのでこの記述は適切です。
解説の冒頭でも述べているように、アモルファス鉄心材料は非結晶構造となります。なのでこの記述は不適切となります。
上記解説の冒頭でも述べているように高硬度で、加工性があまり良くないのがアモルファス鉄心材料の短所となります。なのでこの記述は適切です。
上記解説の冒頭でも述べているように、比較的高価となります。なのでこの記述は適切です。
アモルファス鉄心材料に含まれる原子の成分の影響を考慮すると、けい素鋼帯を用いた変圧器よりも磁束密度を高くすることはできません。なのでこの記述は適切です。
この問題は変圧器に関する知識問題となりますが、かなり深い内容となっておりますので試験対策の重要度という観点から申し上げると低めでも問題ないと思います。ただ、変圧器の鉄損・銅損につきましては必ず必要となる知識なので、マスターする事をお薦め致します。
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02
以下に解説します。
【誤り】
アモルファスは、非結晶構造です。
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